苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

生きる

なーるほど。

「いいね人生さん」より。

ブランコ

先日、上京した折、北風のなか、新宿でビルの屋上から垂らされたロープにぶら下げられたブランコに乗って、窓を拭いている人がいた。小海の会堂の十字架をきれいにしてくださったSさんも、ああいう恐るべき仕事を日常的にしていると話していらした。「家族…

きよめということについてメモ

聖化、あるいは、きよめということについて、大学生のとき聖書における「きよめ」という語句を網羅的に研究したり、いくつかの神学書を読んだり、罪を犯すたびにがっくりとして、きよめを求めて祈ったりした。 そのうち、「きよめ」ということは、「きよめ」…

自由にする愛

「だれに対しても、何の借りもあってはいけません。 ただし、互いに愛し合うことについては別です。」ローマ書十三:八 おもしろいことを言う人がいた。「借金をするときは貸してもらってありがとうという気持ちでいるのに、返す段になると、なんだかお金を取…

「お互い様」を超えて

ハクチョウソウ(白蝶草) 「ペイ・フォワード」という映画をご存知だろうか。ある少年が通っている学校で、「世界を変える方法を考えてきなさい」という宿題が出された。主人公の少年は一生懸命考えて、「自分のまわりの三人のひとに、なにか思い切った親切…

女は男のあばら骨から

昨日、小諸に還暦を迎えた義兄のお祝いに行って来ました。集ったのは義兄義姉たちと私たち夫婦とそれぞれの子どもたちです。この甥や姪たちには、子どももいたりします。義兄は、「世間では第二の人生といいますが、人生は一つしかないものなので、これまで…

プラスアルファの心

もう秋だというのに、大きなヒマワリが咲いていました。 「わたしが娘に『どうかあなたの水がめを傾けて私に飲ませてください。』と言い、その娘が『お飲みください。私はあなたの ラクダにも水を飲ませましょう。」と言ったなら、その娘こそ、あなたがしも…

川上村の家庭集会

主はユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。しかし、サマリヤを通って行かなければならなかった。 それで主は、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近いスカルというサマリヤの町に来られた。そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れで、井戸のか…

同労者

「同じ時期に牧師として出発した人たちはたくさんいたけれど、今の歳になって見回してみると、牧師としての働きを続けている人は存外少ないのです。ぼくは自分が強かったとは思いません。弱い自分が、ここまで続けて来られたのは、ぼくは同労者に恵まれてい…

あなたが苦しむことなく  成功したとしたら

「あなたが苦しむことなく 成功したとしたら 誰かがあなたの代わりに 苦しんでくれたのです」 冬の朝 ふるえながら行った 教会で聞いた話胸のおくがじいんとあたたかくなった 今もまだ あたたかい 星野富広さんの詩 郵便局の帰り道、畑のそばを通ったらおば…

負け馬に賭ける

人生を導くことばというものがある。私にとって「負け馬に賭ける」ということばは、そういうことばだった。母校の校長だった丸山忠孝先生のことばである。実は、先生から直接聞いたわけではなく、寮の同室の先輩かすみ草のTさんが、「丸山先生が『負け馬に…

贖罪的な生き方

H先生と話をしていると、以前から「贖罪的生き方」ということばをしばしば口にされる。最初に聞いたのは、確か、一昨年の初秋、房総半島に向かうバスの中、賀川豊彦の話をしていたときだった。 「贖罪的な生き方」。わかるような、わからないことばなので、…

友人に教わった歌

友人にフェイスブックでこの歌を教わりました。最晩年、病んで弱った母とともに過ごした日々、あの二年間を思い出しました。

朝の祈り

今日は、以前、武藤正信先生にいただいた「朝の祈り」の解説をもって説教のご奉仕をしました。ごく一部分、「 主よ。しもべが今日接するすべての人に愛を示し、益を与えることができますように(→寛容で親切であることができますように)助けてください。」…

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、放射能ニモ負ケズ

「三月十一日以降、この日本の国は変わってしまったのです。」と京大原子炉実験所の小出裕章氏はしばしば言われる。あの日を境として私たちは食べる物、飲むものどころか、吸う空気までも放射能は大丈夫なのかと考えなければならなくなってしまった。福島か…

25回目の結婚記念日

11月3日は25回目の結婚記念日。銀婚式とかいうそうである。甲斐大泉の森の中にあるレストラン「森の小径」に出かけた。千曲川の脇を走って峠を登り野辺山高原に出て、カラマツが黄金色に染まっていて山々がたとえようもなく美しい。きょうは曇り空ながら八ヶ…

梶原 裕太君  答辞全文「天を恨まず」

津波で破壊された気仙沼市の階上中学校の卒業式。梶原裕太君の答辞をここに置いておきます。youtubeの映像はすぐに消されてしまうそうですから、急いでごらんください。すべてを失った日の、あのヨブのことばを思い出しました。 本日は、未曾有の大震災の傷…

お互い様を超えて

(モリアザミをいただいたので、活けてみました。このあたりでは、この花の根を山ごぼうと呼んで食用にします。香りが高くでとてもおいしいものです。ヤマゴボウという植物はまったく別のもので、その根は有毒ですから、注意。) 「ペイ・フォワード」という…

『存在の喜び』復刊

宮村武夫先生の『存在の喜び』が、著作集の一冊としてついに復刊されました。「先生の著作の中で、どれか一冊」と問われたら、迷わずこの本を挙げます。それは、筆者にとって、この書との出会いは決定的なことだったからです。筆者がどこかで証をすると、必…

豚に真珠  (有名な聖書のことば2)

今朝の秋の空 「聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。」(マタイ七:六) 「豚に真珠」といえば、「猫に小判」と同じように、その価値のわから…

上田の無言館

台風が来るというので、私も妻もそれぞれ予定がキャンセルになったので、前々から妻が「行ってみたい」と言い、私も「連れて行ってやりたい」と思っていた上田の無言館に行った。暴風雨は夕方からということなので、9時半に出発して二時間ほどで無言館に到着…

カエルと人間

「受験戦争でおれの青春は灰色だった」とか、「初恋をしてルンルンであたしの青春はばら色だったわ」という人がいるかもしれないが、筆者の青春はみどり色だった。以前にも書いたが、私は中学二年生から高校三年生までモリアオガエルを追っかけまわしていた…

娘の旅立ち

(だいぶ以前の文章です。) 小学二年生の娘が転校することになった。引越したので、校区が北牧小学校から小海小学校へと変わったためである。二年生とは言っても、保育園からずっとクラス変えもなく五年間いっしょに歩んできたお友だちと別れてしまうのはさ…

この時期に米相場再開・・・餓死者を出したいのか?

日ごろ、野宿者支援米集めをしている友人の藤田寛兄の投書が朝日新聞に掲載されました。小海の教会も米集めの協力を始めて十数年になります。ここに転載しておきます。 原発事故で炊き出しピンチ 市民団体主宰 藤田 寛 (相模原市南区 41) 東京都内の繁華…

花のこと

東京に住んでいた頃、花の名はほとんど知らなかった。十七年前からここ信州小海町に住むようになり、種をまく地面を得てから少しずつ植物のことを知るようになった。だが、私のおもな関心は農業だった。9年間、ただで借りた130坪ほどの畑でいろんなもの、ト…

いのち賭けで節電する必要はない

標高900メートルでは朝夕は肌寒いほどですが、暑いところに住んでいる皆さんは、節電で熱中症にならないように、ご注意ください。きょうあす土日は、大量に電力を使用する会社と工場の大半はお休みなので、電気はあまっています。暑い地域のお年寄りや体調の…

節電キャンペーンの罪

熱中症でお年寄りが去年のこの時期の5倍も病院に運ばれているという。原因の一つはもちろん暑さであるが、もう一つの原因は節電キャンペーンである。まじめなお年寄りは、テレビで繰り広げられる節電キャンペーンを真に受けて、夜中にまったく必要のない節電…

三陸の牡蠣おじさん、生きておいででした

三陸海岸でカキを養殖なさっていたオイスター・ファームの畠山重篤さんのブログが、3月11日の朝の更新以来、途切れてしまった。それから数日間、何度か開いてみたけれど、更新がなかったので、これは亡くなられたのだとばかり思っていた。そのあと私の身…

炭鉱のカナリヤ 2.11集会

この冬、信州は雪が少ないなと油断していたら、2月11日は朝からドカ雪になり、今朝12日も降り続いている。昨日午前中、教会の庭と道路とこの丘に登ってくる坂道の雪かきをして、午後、佐久市の野沢福音教会で行なわれた「信教の自由を守る日2.11集会」に出か…

山谷農場(やまのうじょう)への寄付感謝

愛知県岡崎市の方から電話がありました。先日ブログに書いたの山谷(さんや)炊き出しのために寄付を送ってくださるというお電話。そして昨日、現金書留が届きました。たしかに山谷農場の野宿者支援のために、活用させていただきます。 ちなみに2010年度総配…