苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

司法について

メモ4 個人生活と公的なことと

主イエスと同じように使徒パウロも、一方で「愛は寛容である」と赦すことのたいせつさを説きつつ、正しいさばきについて説いている。教会における戒規については1コリント5章、6章を参照されたい。ではパウロはこの世の法廷についてはなにを教えているだろう…

メモ3 正しいさばき

「さばいてはいけません。さばかれないためです。」(マタイ7:1)この主イエスの山上の説教の断片を根拠にして、裁判員になることに躊躇を覚えたり、辞退するキリスト者がいるかもしれない。しかし、主イエスは一切の「さばき」という行為を否定していらっし…

メモ2 国民の代行者としての裁判官

国家の任務とはなにか?ローマ書13章によれば、国家は、国民の宗教生活・家庭生活・仕事がまともに営まれるための外的条件を、暴力装置による秩序維持と徴税・富の再分配によって維持することをその任務としている。司法は暴力装置による秩序維持という機能の…

メモ1 国家とその役割

裁判員制度発足後、初の公判が現在進行中である。ローマ・カトリック教会は、政教分離原則に反する可能性が高いとして聖職者たちに裁判員になることを辞退するように勧告し、一般信徒に対しては、司祭に相談してよいと述べ、特にカトリックの見解としては死刑…