苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

病気の怖さの計算式から言えば・・・

 少し考えたのだが、病気の怖さとは、つまるところ、「それが死に至るものかどうか」ということだろう。死に至る可能性というのは、罹患率(りかんりつ)と致死率から成っている。罹患率というのは、その病気にかかってしまう確率であり、致死率とはいったんかかったら死んでしまう確率である。

 癌は罹患率からいうと、日本では男女平均大雑把にいうと0.7パーセント程度と低い。人口1億人として1年間に70万人が癌にかかる。だが、致死率が他の病気に比べて圧倒的に高く、年間癌の死者は37万人にもなるから恐れられる。
 他方、インフルエンザは罹患率が圧倒的に高くて、日本で年間1000万人もかかるというから、大雑把にいって罹患率10パーセント。他方、インフルがもとで合併症もふくめての致死率は0.1パーセントなので、年間1万人だそうである。(インフルで直接の死者は3000人くらいなので、直接致死率は0.03パーセント。)したがって、癌はインフルエンザの37倍恐れられるというわけである。この数字は説得力がある感じがする。

 ところで、今回の新型コロナウィルスはどうなのだろう。WHOによると感染力はインフルエンザほど強くないと報告されている。たしかに数字を見ればインフルエンザのような広がりは決して見せていない。そして、パニックで医療体制が崩壊した武漢では致死率2パーセントだったが、他地域では0.2パーセントである。結局、罹患率も致死率もこの程度だということである。頭を冷やして対応しよう。さもないと、武漢のような悲劇が起きる。

 すでに学校給食業界の悲鳴、トイレットペーパー、ティシュペーパーデマ、野球や相撲やサッカー、観光業界にお客が来ないなど、いろいろなことが起こっている。デマを飛ばしている連中は、あらかじめ大量にマスクやアルコールやトイレットペーパーを買いこんで、ヤフオクなんかで転売しているようである。火事場泥棒である。他方、米国大統領は自国内で入院患者21万人、14000人もインフルエンザで死者が出ているのをひた隠すのに、コロナ騒ぎを利用している節がある。米国企業の株価暴落を防ぐためではないかという推測記事もみかけた。真偽のほどは確かでない。世の中、悪知恵を働かせる人たちがいるものでる。

 何度も書くが、頭を冷やそう。政府も国民も。パニックは、武漢のように人命の上でも経済の上でも被害を拡大させるだけである。