新型コロナ・ウィルス感染による中国の致死率が2パーセントなのに対して、他国での致死率は約0.2パーセント。中国では、特に武漢で人々が病院に殺到して、医療体制が崩壊したことがその原因だとのこと。（追記 3月3日 WHOは致死率について4.4パーセントに修正しました。ただしこれは医療体制が崩壊した中国も含まれている。）
推測ですが、武漢の中で新型コロナウィルスにかかったら、十中八九死んでしまうという噂があったのではないかと思います。実際には、致死率についていえば、エボラ出血熱は50パーセント、MERSは30パーセント、SARSは9パーセントであるのに対して、新型コロナは0.2パーセントなのに。（ひとりでも死者が出ることは個人としては大変なことであることは、もちろん承知していますが）（追記 3月3日 WHOは致死率について4.4パーセントに修正しました。ただしこれは医療体制が崩壊した中国も含まれている。）
だから、新型コロナの感染の説明のために、法定伝染病のコレラ（未治療の場合の致死率はアジア型では75～80パーセント、エルトール型では10パーセント以下）とかペスト（未治療の場合致死率が30％～60％）などの感染を事例に挙げることはやめていただきたいと思います。まったく次元の違う話ですし、武漢のようなパニックが起これば、大量の患者が病院に殺到して医療体制が崩壊して、新型コロナだけでなく、ほかの重病患者も犠牲になってしまいます。さらに経済が崩壊すれば、多くの人が路頭に迷うことにもなります。
日本も世界も、かなりパニックに陥っていると思います。冷静になりましょう。
・・・と書いていたら、新しいニュースがありました。北海道では、2月27日から新型コロナ感染防止のため小中学校で1週間臨時休校となりました。でも、苫小牧の町には子どもはいなくて、児童館も閉鎖ということですから、子どもたちは家にいるのでしょうね。ほとんどが共働きの地域ですから、1週間、たいへんだと思っていました。 ところが、今日は、安倍さんが、3月2日から全国の小中高を春休みまで臨時休校を要請するというニュースです。つまり40日間、子どもに家にいなさいというわけです。北海道の子どもたちはさらに長期間です。子どもたちは、体調がおかしくなってしまうでしょう。
致死率0.2パーセント（追記3月3日4.4パーセント）の病気すべてに、こんな対応するんでしょうか。そんなこと、今までしてこなかったでしょうに。2018年、2019年のインフルエンザでもそれぞれ3000人超死んでいました。インフルエンザをもとに合併症による死亡を含めるとおよそ1万人。（もちろん個人としては一人の死だってたいへんなことは重々わかっていますが。）。また、今後、毎年、同じ程度の致死率の感染症で40日間休校させるのでしょうか。今みたいに騒いでいたら、医療体制も経済も学校も教会も社会全体も崩壊します。すると犠牲者は、武漢のようにはねあがってしまいます。
冷静になりましょう。
出エジプト１０章２２，２３節
「モーセが天に向けて手を伸ばすと、エジプト全土は三日間、真っ暗闇となった。人々は三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立つこともできなかった。しかし、イスラエルの子らのすべてには、住んでいる所に光があった。」
＜追記 2月29日＞
文部科学大臣、そして安倍首相が出てきて、休校は全国一斉一律でなくてよい、「基本的考え方を示した」とかいって、トーンダウンしました。法的根拠のない「要請」だそうですが、事実上、首相の発言は重いものです。このことを提案したのは医師会だそうですが、医師会の提案は春休みを前倒しして2週間臨時休校（つまり2週間休んで、従来の春休み期間は学校を開く）であったのに、首相はそれを取り違えていたとのこと。
新型コロナウィルスでかかるのは肺炎にたいへん移行しやすい、つまり下気道の風邪の一種です。そもそも風邪（普通にコロナウィルスなどでなるものです）には特効薬はなく、体力勝負ですから。風邪対策として一番大事なのは、睡眠・食事・運動で体力をつけて、免疫力を高めておくことです。それなのに、40日間家に閉じ込められていたら、子どもの免疫力はどうなるでしょう。
新型コロナによる風邪は、致死率0.2パーセント。致死率数十パーセントの法定伝染病ではありません。（一人でも死ぬことは個人的には重大なことであることは、重々承知していますが。）（追記：WHOによると致死率は中国も含めた数字ですが致死率3.4パーセントに変更されました）
パニックですねえ。これは。頭冷やさないといけません。国民も政府も。社会が崩壊しかねません。安倍さんは、共稼ぎでなくては食べられないような社会にしておいて、こんな要請を全国にしたら、いったいどういうことになるかわからないのでしょうか。わからないでしょうね。
昨日、心にのぼってきたみことば。
出エジプト１０章２２，２３節
「モーセが天に向けて手を伸ばすと、エジプト全土は三日間、真っ暗闇となった。人々は三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立つこともできなかった。しかし、イスラエルの子らのすべてには、住んでいる所に光があった。」
