苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

『失われた歴史からー創造からバベルまで』の校正中

 出版の株式会社ヨベルさんから、『失われた歴史から』という本のゲラ刷りの二回目の校正を妻と娘がしてくれています。私は大雑把な人間なので、こういう作業がすごく苦手で、やっているうちに「ああめんどくさい。大筋わかればいいよ」と思ってしまって、見落としだらけになってしまうので。

 むかし、自動車免許の適性試験の結果が、判断力と決断力はAでしたが、注意力はCでした。注意散漫ですばらしい決断力のドライバーって、どうなんでしょうね。

 

 それはそうと、今年4月の終わりか、5月の頭に表題の本を出すことになりました。本屋さんに迷惑をかけたくないので、多くの人に読んでいただけたらありがたいなあと思っています。下はまえがきの一部です。

「私たちは今、二度目の歴史を生きています。神は無から世界と人を創造し、「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」(創世記1:28)とお命じになりました。しかし、人は悪魔に誘われて神に背を向けて罪に罪を重ねて、ついに大洪水で滅ぼされてしまいます。これが一度目の歴史でした。大洪水の後、神は人類の再出発にあたって「あなたがたは生めよ。増えよ。地に群がり、地に増えよ。」(同9:1)と再び命じました。さあ歴史のやり直しだとおっしゃったのです。

 事実、創造から大洪水に至る記事と再出発とバベルの塔の記事に注意深く耳を傾けるならば、そこには、神ご自身のこと、神の被造物に対するご配慮、「神のかたち」において造られた人間の尊厳と罪そして希望、結婚と家庭、悪魔の誘惑、文明と神の民の生き方、国家権力の問題など、私たちが今の歴史を生きる上で重要なさまざまの話題が濃縮されています。

 そこで、本書で私たちは創世記の一章から十一章に現れる諸々の話題を取り上げて、聖書全体の教えを鳥瞰しつつ、現代に生きる私たちに対する主のみこころを探り求めたいと思います。本書は創造からバベルまでの連続説教ではなく、むしろ、創世記一章から十一章をたどりつつ、「神のご計画の全体」(使徒20:27、新改訳第三版)を読み取ろうとする試みです。」