苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

本州は異様な暑さですね

 苫小牧では朝は17.8度でしたが、本州は異様な暑さですねえ。名古屋では40度と聞きます。2007年に、新潟市新発田の教会でお話した「聖書的環境論序説」の冒頭で引用した文章を思い出しました。

「地球の気温が現在から2.4度上昇した場合、北アメリカでは新しく発生した埃の塊が、アメリカ中心部、ネブラスカ州を中心とした高原を砂漠化する。南はテキサス州から北はモンタナ州まで、北米の5つの州にわたって砂丘が出現することで、農業や牧畜が消滅する。グリーンランドの氷床の溶解が止まらす海面上昇が加速、環礁国や低地デルタ地帯を海に沈めることになる。ペルーではアンデス山脈の氷河が消え、1000万人が水不足に直面する。海水の温暖化は、グレート・バリア・リーフを消し去り、熱帯 からサンゴ礁が実質的に消滅することになる。世界中で3分の1の生物種が絶滅する。 3.4度の上昇で、アマゾンの熱帯雨林で、壊滅的な森林火災が起こり、南米大陸を灰と煙で覆う。煙が晴れると、ブラジル国内は沙漠と化し、大気中に放出された膨大な余剰炭素が、さらに温暖化を進る。北極の氷冠は夏期には消滅し、ここ300年で初めて、 北極に氷のない状態ができる。北極グマ、セイウチ、そしてワモンアザラシが絶滅する。 カリフォルニアでは、シエラネバダ氷原の溶解で水不足が起きる。南アフリカを越えてカ ラハリ砂漠が拡がり、数千万の人々が立ち退きを余儀なくされる。 4.4度上昇すると、北極圏の急激な温度上昇で、シベリアの永久凍土が溶解、膨大な量のメタンと二酸化炭素を放出する。世界の気温はその結果、急速に上昇を続ける。氷冠の溶解と海面上昇は、バングラデシュナイル川デルタ地帯や上海などで、1億人の人々が立ち退きを余儀なくされる。熱波と干ばつは、生活に適さない亜熱帯地帯をさらに生み出し、スペイン南部、イタリア、ギリシャで砂漠化が進むため、ヨーロッパでも大規模な 人の移動が発生する。野生生物の半分は絶滅し、それは恐竜時代以来最悪の大絶滅となる。 オーストラリアの農業は崩壊する。」 (2007年2月3日「インディペンデント紙」抜粋)

ちなみにIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、 このままでは2100年の平均気温は、 温室効果ガスの排出量が最も少ない場合には平均 1.8 度(予測の幅は 1.1〜2.9 度)、最も多 い場合には 4.0 度(予測の幅は 2.4〜6.4 度)と上昇すると、2007 年に発表した。