苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

博多の大濠公園訪問

 九州佐賀でのKGK春季学校のご奉仕を終わって、帰り道、福岡博多の大濠公園に立ち寄りました。私が育ったのは神戸ですが、母の実家がこの公園の近所にあって、小学一年生のころ来たことがあるんです。訪問は、五十年ぶりのことです。桜が満開で、よい陽気にさそわれて多くの人が散歩していました。池にはカモメとカモとコクチョウとウがいました。池の向こうには黒田官兵衛福岡城が見えました。
 私の母は「うちは〜せんとよ」とか話してましたし、祖母は「しぇんしぇえ(先生)が、来ござった」とか「しぇみが鳴いとるばい」とか話してましたから、佐賀の春季学校で九州弁を聞けるかなあと楽しみにしていたのですが、若い人たちは全然方言を話さないので、少々がっかりしました。そこで、大濠公園で一周二キロをウォーキングをしているお年寄りに追いついて話しかけると、懐かしい博多弁が聞けました。
 博多のおばあちゃんは毎年「黒門飴」というおいしい飴を、神戸に住む私たちに送ってくれたことを思い出しました。そこで駅に向かう横断歩道のところで、お年を召したご婦人に「黒門飴屋さんはどこにありますか?」とうかがいました。でも、もうお店はだいぶ前に閉じたのだそうです。私の祖父は唐人町で大塚眼科医院をしていましたと話すと、なんと憶えていてくださり、懐かしそうになさっていました。
 半世紀ぶりの地を訪ねるというのは、不思議な感覚でした。