苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

悲しみと喜び

 ずいぶん前に、たしか植物学に通じた加藤正義という方の文章で、故安藤仲市牧師にかんする印象深い思い出を読んだことがあります。ある日の午後、加藤さんが後ろに二人の子どもを乗せて世田谷で車を走らせていたら、子どもが「あ、安藤先生だ!」と叫んだそうです。仲市牧師は歩道をあの大きなからだで歩いていたのです。そして、一人が「安藤先生、とっても悲しそうな顔をしていたよ。」というと、もう一人は「ちがうよ。とっても嬉しそうな顔をしていたよ。」というのです。そして二人は「いや悲しそうだった」「嬉しそうだった」と、決して譲らなかった、というのです。

 不思議な話ですが、仲市先生を思い出すと、分かるような気がします。使徒パウロもこう言っています。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい。これがキリストイエスにあって、神があなたがたに望んでおられることです。」2テサロニケ5:16-18

「私はキリストにあって真実を言い、偽りを言いません。次のことは、私の良心も、聖霊によってあかししています。私には大きな悲しみがあり、私の心には絶えず痛みがあります。もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。」ローマ9:1-3