苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

谷川直子『世界一ありふれた答え』

高校の一年後輩、大学時代の友人の小説です。ウツとの闘いというつらいことがらを描きながら、不思議に清々しい文体と作品。
誠実に現実に向き合うことの困難さ、しかし、誠実に現実に向き合うときに起こってくる癒し。私は、創世記3章のいちじくの葉のことを思い合せながら読みました。
いい作品です。ご一読をお奨めします。
表紙の、白い砂の浜辺の傷ついた白いピアノが、この作品のイメージにぴったり。