苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

新海誠監督映画「君の名は」

 この春まで暮らしていた長野県小海町出身の新海誠監督「君の名は」を見て来ました。監督は本名は新津誠さんといいますが、私の住まいから徒歩5分くらいのところに新津組という建設会社がありまして、その社長の息子さんだとのことです。
 新海さんの作品の特徴は、その美しい背景だといわれますが、「君の名は」は、ほんとうに絵を見るだけでも値打ちが十分にありました。その内容も、若者がもつ内面の悩みや憧れ、若くなくても心に秘めた思いが描かれていました。よくこうしたことが構想できるなあと思いました。見る値打ちが十二分にある映画です。 まだことばにならないほど、多くのことを感じさせられました。
 また、 抜けるように青い空、まぶしい新緑は小海のそれでした。鮮やかに紅葉した林は、松原湖あるいは八千穂高原のもみじを髣髴とさせます。「有坂電機」という看板は、うちの息子の同級生のおうちです。川にかかったコンクリートの白いアーチ橋は、隣の佐久穂町ツルヤの近くの千曲川のかかった橋。巫女の舞いは、小海の松原諏訪神社のもの。こんなふうに監督のふるさとの風物が散見されているのをさがすのも、小海に22年間住んだ者にとっての面白みもありました。
 日本には隕石湖はありませんが、隕石によって出来た湖のほとりの田舎町という設定も、監督の故郷小海の名の由来と関係するのだろうと思いました。「小海」とは、平安期の八ヶ岳崩壊によって千曲川が閉塞したときに出来た湖の名に由来します。
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20100114/p1


追記 2016年9月22日>
 巷では飛騨市が「君の名は」の「聖地」であると評判になっていますし、実際、古川駅前など多くの風景が飛騨市にあるのですが、もうひとつの隠れたモデルは小海町といってまちがいないと思います。
 そのことを力説しているブログを見つけたので、紹介しておきます。
http://plus9.xyz/shinkai_makoto