苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

偶像問題と試練

10:13 あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。
  10:14 ですから、私の愛する者たちよ。偶像礼拝を避けなさい。
(1コリント10:13,14)

 コリント人への手紙10:13節「あなたがたの会(遭)った試練は・・・」というみことばは、多くのクリスチャンが記憶にとどめていることばであり、私にとってもそうなのだが、このみことばが偶像礼拝をめぐって語られていることであるということに、今回改めて気づかされた。コリントの町は、異教の神々の偶像に満ちていた。キリストにあって、万物の創造主なる神に立ち返ったコリントのキリスト者たちは、それまで拝んできた偶像とそれにまつわる習俗から身を避けなければならなくなった。これは、異教世界でキリスト信仰に誠実に生きようとする者にとっては、避けることのできない信仰の試練である。現代日本でも同じだ。しかし、主は試練とともに脱出の道を備えてくださる。