苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

見よ。神のいつくしみと厳しさを。

 申命記の律法を読んでいると、神の価値観が見えてくる。特に現代の制度や価値観とのずれが大きな場合、いろいろ考えさせられる。たとえば、姦通は死刑に値する。

  22:22 夫のある女と寝ている男が見つかった場合は、その女と寝ていた男もその女も、ふたりとも死ななければならない。あなたはイスラエルのうちから悪を除き去りなさい。

 また、誘拐罪も死刑に値する。

24:7 あなたの同族イスラエル人のうちのひとりをさらって行き、これを奴隷として扱い、あるいは売りとばす者が見つかったなら、その人さらいは死ななければならない。あなたがたのうちからこの悪を除き去りなさい。

 
 こうしてみると律法というと厳しい一方かと思われがちだが、そうでもない。隣人とともに生きることについて、神は実に大らかな定めを教えられた。

23:24 隣人のぶどう畑に入ったとき、あなたは思う存分、満ち足りるまでぶどうを食べてもよいが、あなたのかごに入れてはならない。 23:25 隣人の麦畑の中に入ったとき、あなたは穂を手で摘んでもよい。しかし、隣人の麦畑でかまを使ってはならない。23:24 隣人のぶどう畑に入ったとき、あなたは思う存分、満ち足りるまでぶどうを食べてもよいが、あなたのかごに入れてはならない。 23:25 隣人の麦畑の中に入ったとき、あなたは穂を手で摘んでもよい。しかし、隣人の麦畑でかまを使ってはならない。

特に社会的に弱い立場の人々に、神はたいへん哀れみ深くあられる。神はみなしごの父、やもめの保護者である。

24:17 在留異国人や、みなしごの権利を侵してはならない。やもめの着物を質に取ってはならない。 24:18 思い起こしなさい。あなたがエジプトで奴隷であったことを。そしてあなたの神、【主】が、そこからあなたを贖い出されたことを。だから、私はあなたにこのことをせよと命じる。
  24:19 あなたが畑で穀物の刈り入れをして、束の一つを畑に置き忘れたときは、それを取りに戻ってはならない。それは、在留異国人や、みなしご、やもめのものとしなければならない。あなたの神、【主】が、あなたのすべての手のわざを祝福してくださるためである。 24:20 あなたがオリーブの実を打ち落とすときは、後になってまた枝を打ってはならない。それは、在留異国人や、みなしご、やもめのものとしなければならない。 24:21 ぶどう畑のぶどうを収穫するときは、後になってまたそれを摘み取ってはならない。それは、在留異国人や、みなしご、やもめのものとしなければならない。