苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

原子力規制庁、「ガラスの原子炉でも安全!」と太鼓判

 
原子炉圧力容器は、長年の中性子照射によって、ガラスのように非常に脆くなっていきます。熱くなったガラスに冷水をかけるとヒビがはいるのと同じで、脆くなった原子炉は運転緊急冷却のために水をかけるとヒビが入ります。高浜一号機の場合、摂氏95度の熱湯でもヒビがはいるほどもろくなっています。九州電力玄海第一号機のつぎに脆い原発です。
 それでもあと20年使用できるという判断をする原子力規制庁は、原子力ムラの利権を守るために理性を失っているといわざるをえないと思います。ちなみに、金属材料物性の専門家は、「玄海原発1号機の原子炉は陶器のようなもので、簡単にひび割れ、破断してしまう。もし現実になれば、炉心の燃料棒が吹っ飛ぶような大爆発を引き起こす可能性もあります」(井野博満東大名誉教授)と指摘しています。玄海原発1号機は98℃、高浜1号機は95℃で壊れるといいますから、いい勝負です。
 原子力ムラに属する「偉い先生」たちの発言を読むたびに思うことは、すぐれた理性も利権の前ではいとも簡単に機能しなくなってしまうのだなあということです。

「あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。からだのあかりは目です。それで、もしあなたの目が健全なら、あなたの全身が明るいが、もし、目が悪ければ、あなたの全身が暗いでしょう。それなら、もしあなたのうちの光が暗ければ、その暗さはどんなでしょう。」(マタイ6:21-23)