通読箇所 マルコ4:35−5:20、レビ26,27章
しかし、お許しにならないで、彼にこう言われた。「あなたの家、あなたの家族のところに帰り、主があなたに、どんなに大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを、知らせなさい。」マルコ5:19
レギオンという名のおびただしい悪霊群に取り付かれて、墓場で恐怖と絶望の闇の中で昼夜叫び続けていた男は、主イエスの権威あるおことばによって、その暗闇から解放された。彼は感激のあまり伝道者を志願したが、主はお許しにならず、彼をかたくななガダラ人たちへの証人として残したのだった。また、主は、後にペンテコステの後、福音がエルサレムから地の果てにまで拡大していくための布石を打っておられたのかもしれない。
ふと思い出すのは、筆者が主イエスを信じてまもないころ、まだ洗礼を受けてもいなかったのだが、見よう見まねで伝道メッセージをつくってカセットテープに吹き込んで郷里に住む父母に送ったことである。後に聞けば、その頃、父は「あいつおかしくなったんちゃうか。もしかして牧師になるんちゃうか。」と言っていたそうである。「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。」というふうな感じだった。その7年後、父の予想は実現したが、その時、すでに父はこの世にはいなかった。