苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

不思議な人

マタイ20:20-21:11、出エジプト16-18章

モーセはしゅうとを見送った。彼は自分の国に帰っていった。(出エジプト18:27)

 モーセの舅とは、妻チッポラの父イテロのことである。彼はミデヤンの祭司であったと書かれている。ミデヤンとはアカバ湾の東側の地域で、モーセが40歳から80歳までエジプトから逃亡していた地である。当時、シナイ半島はエジプト領であるから、アカバ湾を越えなければエジプトから逃れたことにはならなかった。イテロという男は謎めいていて、なんだか気になる。祭司というが、どういう神(神々?)に仕えていたのだろうか?それで、モーセとの間で問題はなかったのだろうか。また、モーセイスラエルの民の組織化について的確な助言をしているが、こうした知恵はどこから手に入れたのだろうか?
 聖書には、ときどきこういう不思議な人が出てきて、役割を果たすと消えていく。だが考えてみれば、人生においても不思議な出会いがあって、あの人にあの時、出会って、あの一言をもらって自分の人生は導かれたというふうなことがある。これも摂理。