苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

パロのいのちにかけて言うが

通読箇所 創世記42章、43章、マタイ13章24-43節

創世記42:15,17
「パロのいのちにかけて言うが・・・」

 この箇所を読むたび、笑ってしまう。パロが「おいおい、勝手に人のいのちをかけるなよ。かけるなら自分のいのちにしてよ。」と。当時のエジプトでのポピュラーな言い回しだったのだろうか。

創世記43:14
イスラエルは彼らに言った。「(中略)・・・・私も失うときには、失うのだ。」

 先に最愛の妻ラケルを失い、次にヨセフを失い、そして今またもうひとりの妻の忘れ形見ベニヤミンをも失おうとしているヤコブの嘆き。彼は押しのけ、騙し、奪い取るような人生を歩んできたが、今、失う経験をしている。神は、ヤコブに、「押しのけられ、騙され、奪い取られる者の痛みを知れ」とでもおっしゃっているかのようだ。