先日牧師の集まりでKeil & Delitzschの話になりました。ドイツの敬虔な聖書学者がしるした定番の旧約の注解書シリーズで、神学生時代に、みんな相当無理して手に入れたものですが、それが本棚をふさいでいるとか、あれは背にカビが生えやすいとかいうのです。うちも同じです。
ところが、今ではこのシリーズもネット上に公開されています。端から端まできちんと味読するには、本のかたちでないと無理ですが、必要に応じて参照するにはネット情報で十分。
ほかにも古典的な注解書や講解、それからHodgeの組織神学までもデジタル化されてネット上にあります。もちろん西洋古典もそうです。ネット情報は検索をかけられるのも便利です。
時代が変わりました。私の国文学専攻の学生時代には、「君たちは稚拙な論考を書くより、まだ総索引のできていない作品の総索引をつくって卒論にしたほうが、後世に有用ですよ。」なんていう先生がいたものでした。総索引なんてほとんど無駄になりました。