詩篇3:8
新改訳
救いは【主】にあります。
あなたの祝福があなたの民の上にありますように。 セラ新共同訳
救いは主のもとにあります。あなたの祝福が、あなたの民の上にありますように。(詩編3章9節)
「ダビデがその子アブシャロムからのがれたときの賛歌」という表題が付けられた一篇。アブシャロムは父ダビデの、妹タマルを陵辱した異母兄弟アムノンに対する扱いに不満を抱き、自らの手をアムノンに下した。その結果、ダビデはアブシャロムを遠ざけたので、アブシャロムは深く父を恨むようになり、策をめぐらして民の心を盗んだ。
周到な備えののちに挙兵したアブシャロムの勢いはものすごく、また老ダビデはもうひとりわが子を失うことを嫌った。自ら城を捨ててわずかな手勢とともに野に潜んだ。こうした状況のなか、多くの人は「彼に神の救いはない」という。
多勢に無勢、寝首をかかれるかもしれぬ状況。だが、「私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。」そして、ダビデは「眠り、目をさます。主が彼とともにおられ」るから。 神は不思議にすべてのことを配剤し、ダビデのいのちを守り、敵を滅ぼし、彼を王座に復せしめた。
ダビデはその経験に基づいて、その詩篇の結びで、王らしく民の祝福を祈る。それが、今朝の一節。
救いは【主】にあります。
あなたの祝福があなたの民の上にありますように。