ほぼ満席の大ホールのまんなかあたりの椅子にゆったりと腰掛けて山口陽一先生の話を聞きました。歴史家らしく相変わらず手堅く重厚な話。いつものグレーの背広にすこし珍しく淡い黄色のネクタイ。
ふと、灰色のプログラム用紙に目をやると、あれ、山口先生の講演のあと短いブレイクのあとに、「水草修治」とあるじゃないですか。えーっ、ぼくなの?どうしよう。何話すの?もう焦って焦って、何を話そうかとプログラムの隙間にメモメモ・・・。頭が異常な速さで回転する。山口先生の話が終わるころには、話の概要はなにやらできたけど、服装が、チノパンにセーター。
それで、山口先生の話が終わるやいなや楽屋に飛び込んで、「洋服貸して」とお願いしました。山口先生はキリ神、同期のお友達ですからね。グレーの背広上下にワイシャツとネクタイ、着替えながらあれを話して、これを話して・・・と考える。もう時間がない。ところが、なぜかパンツまで貸してくれるという・・・変だなあ、と思ったら、グシュン!と、うちのロダ(犬)のくしゃみがして、目がさめました。
昨日の明け方のことでした。