原発専業の日本原電が、運転開始から約45年が経過した敦賀原発1号機(福井県敦賀市)の廃炉を、今月下旬に開く取締役会で正式決定することが5日、分かった。今月中にまとめる経営改革案に盛り込む方針だ。大阪万博の開会式に電気を送り、日本の原子力政策の先駆けとなった原発が消えることが確定した。
2016年7月時点で運転40年を超える電力会社の老朽原発は敦賀1号機を含め、全国で7基に上る。(福島新聞on line 3月6日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150306-00010000-fukui-l18
炉心を包んでいる圧力容器は鋼鉄製だが、絶えず中性子線にさらされ続ける状況では、急速に脆くなっていく。300℃で運転中に地震がやってきた場合、圧力容器に冷却水をかけると割れてしまう。最初はマイナスー15℃でも割れないだけの粘りがあるのだが、老朽化するにつれてもろくなりお湯でも割れてしまう。今回廃炉を決めた敦賀1号機のばあい50度強が限度。玄海1号機は98℃が「限界」。ということは緊急冷却できないことを意味する。
ほかに老朽化して脆くなっている原発の一覧はこちらリンク先参照。
http://www.cnic.jp/files/roukyuuka20110312.pdf