苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ローズンゲン1月27日 たましいを牢獄から

詩142:7

私のたましいを、牢獄から連れ出し、私があなたの御名に感謝するようにしてください。正しい者たちが私の回りに集まることでしょう。あなたが私に良くしてくださるからです。(文語訳)


わたしをひとやから出し、み名に感謝させてください。あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう(口語訳)


願くはわがたましひを囹圄よりいだし われに聖名を感謝せしめたまへ なんぢ豊かにわれを待ひたまふべければ 義者われをめぐらん (文語訳)


わたしの魂を枷から引き出してください。あなたの御名に感謝することができますように。主に従う人々がわたしを冠としますように。あなたがわたしに報いてくださいますように。(新共同訳142:8)

<感想>
 序に「ダビデが洞窟にいたとき」とあるから、サウル王にそのいのちをつけねらわれて、もう逃げ場を失い、あたかも牢屋に押し込められた状況のなかでのことを歌った一篇と解される。したがって、「牢獄」「ひとや」という訳のほうが適切であろう。原語マスゲールは「鍵」。ちなみに多くの英訳はprison。
 追い回され洞窟に身を隠していると、洞窟の入り口のほうから多くの敵の声がしてくる恐怖。もはや逃げ場はどこにもないなかで、主に向かって、声を立てることもできず、しかし、魂のかぎりに叫ぶ。主は、ダビデをこういう危機と恐怖から救い出された。
・・・後藤健二さんのこと祈らずにはいられない。主の御名があがめられるために。