苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

「広義の強制性」・・・・従軍慰安婦

 安倍首相は、「(官憲が)人さらいのように、人の家に入っていってさらってきて、いわば慰安婦にしてしまった」(2013年2月7日衆議院予算委員会)ということはないという。それを首相は「狭義の強制性はなかった」と表現する。それでも、首相は7年前は、「広義の強制性」は認めていたからであろう、謝罪もした。それは昨日、リンクした動画のとおり。
 だが、最近の朝日新聞攻撃の論陣を張る人々は、あたかも日本は恥ずべきことなどしていないかったかのような態度をとる。あたかも朝日が「誤報」をしなければ、日本は従軍慰安婦問題についてなんら恥ずべきことがなかったかのようなことを、首相自身が言う。・・・なぜ豹変したのだろう?考えてみれば、7年前は米国大統領が相手だったから、謝罪したにすぎないのだろう。

 では、「広義の強制性」とはなんなのか?それは、軍に要請を受けた出入りの業者が「勤労奉仕だ」「事務の仕事だ」「東京の軍需工場に行くのだ」「看護婦になるのだ」といって、親たちをだまして娘を供出させて、戦地の慰安所に送り込んで売春させ、軍はその慰安所を設置、慰安婦たちが逃亡できないように管理していたということである。これが業者が勝手にやったことであり、政府には責任がないなどと、どうして言えるのだろう。
 下記のリンク先をどうぞ。

日本軍将兵の証言・手記にみる慰安婦強制の実態
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20121213/p1