苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

幸い、まだ赤くはなかったが

 昨日7月1日、自衛隊が米国の世界経済戦略のなかで行なう戦争の下請けをできるようにする閣議決定が行なわれた。お昼過ぎ、高校三年生の息子宛に、自衛隊の説明会の案内がとどいた。案内状は、さいわいまだ赤くはなかった。佐久地域全域の高校三年生に配っているらしい。こんな状況のなかで、自衛隊に志願する若者はいったい、いるのだろうか?
 ずいぶん前にも紹介した『戦争の作り方』という絵本に書かれているとおりに、ことが進んできてしまったことに気づいて慄然とする。
 だが、あきらめず失望せずに祈る。最近、祈り会で出エジプト記の「十の災害」のところを読んでいて、最初パロのところに遣わされたモーセはびくびくしていたけれど、そのうち、パロの心かたくななのも主の支配の下のことだとわかってきて、揺るがなくなってくるのを読んだから。
  私は、安倍さんを愛するので、彼がこれ以上、憲法を軽んじ、国民を戦争に引き込む過ちを犯して滅びてしまうことを望まない。そこで、彼が闇の勢力から離れ悪魔の支配を脱し、これまで憲法を遵守尊重する義務を怠り、国民を欺いてきたことを謝罪して政治姿勢を改めるか、あるいは退陣して適切な指導者が立てられるようにと、希望をもって祈っている。


http://www.ribbon-project.jp/sentsuku/index.htm

あなたは戦争というものがどういうものか、知っていますか?

おじいさんやおばあさんから、
むかしのことを聞いたことが
あるかもしれません。

学校の先生が、戦争の話を
してくれたかもしれません。

話に聞いたことはなくても、
テレビで、戦争している国を見たことなら、
あるでしょう。

わたしたちの国は、60年ちかくまえに、
「戦争しない」と決めました。
だからあなたは、戦争のために
なにかをしたことがありません。

でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、
戦争しないと決めた国も、戦争できる国になります。

そのあいだには、
たとえば、こんなことがおこります。

わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、
武器を持って よその国にでかけるようになります。

世界の平和を守るため、
戦争でこまっている人びとを助けるため、と言って。

せめられそうだと思ったら、先にこっちからせめる、
とも言うようになります。

戦争のことは、
ほんの何人かの政府の人たちで決めていい、
というきまりを作ります。

ほかの人には、
「戦争することにしたよ」といいます。
時間がなければ、あとで。

政府が、
戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、
テレビや新聞やラジオは、
政府が発表したとおりのことを言うようになります。

政府につごうのわるいことは言わない、
というきまりも作ります。

みんなで、ふだんから、
戦争のときのための練習をします。

なんかへんだな、と思っても、
「どうして?」と聞けません。

聞けるような感じじゃありません。

学校では、
いい国民はなにをしなければならないか、
をおそわります。

どんな国やどんな人が悪者か、もおそわります。

町のあちこちに、カメラがつけられます。
いい国民でない人を見つけるために。

わたしたちも、おたがいを見張ります。
いい国民でない人がまわりにいないかと。

だれかのことを、
いい国民でない人かも、と思ったら、
おまわりさんに知らせます。

おまわりさんは、
いい国民でないかもしれない人を
つかまえます。

戦争が起こったり、起こりそうなときは、
お店の品物や、あなたの家や土地を
軍隊が自由に使える、というきまりを作ります。

いろんな人が軍隊の仕事を手伝う、というきまりも。

たとえば、飛行機のパイロット、お医者さん、
看護師さん、トラックの運転手さん、
ガソリンスタンドの人、建設会社の人などです。

戦争には、お金がたくさんかかります。

そこで政府は、税金をふやしたり、
わたしたちのくらしのために使うはずのお金をへらしたり、
わたしたちからも借りたりして、お金を集めます。

みからの国が戦争するときには、
お金をあげたりもします。

わたしたちの国の「憲法」は、
「戦争しない」と決めています。

憲法」は、
政府がやるべきことと、
やってはいけないことを
わたしたちが決めた、
国のおおもとのきまりです。

戦争したい人たちには、つごうのわるいきまりです。

そこで、
「わたしたちの国は、戦争に参加できる」と、
憲法」を書きかえます。

おとうさんやおかあさんや、
学校の友だちや先生や、近所の人たちが、
戦争のために死んでも、悲しむことはありません。

政府はほめてくれます。
国は「国際貢献」のために、いいことをしたのですから。

人のいのちが世の中で一番たいせつだと、
今までおそわってきたのは 間違いになりました。

一番たいせつなのは、「国」になったのです。

もしあなたが、「そんなのはいやだ」と思ったら、
お願いがあります。

ここに書いてあることが
ひとつでも起こっていると気づいたら、
おとなたちに、
「たいへんだよ、なんとかしようよ」と
言ってください。

おとなは、「いそがしい」とか言って、
こういうことに なかなか気づこうとしませんから。

(全文書き写しました。こぴぺではありません。不都合でしたら、消します。)