苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

中近東文化センターに遠足

 昨日、教会の兄弟姉妹たちと東京都三鷹市にある中近東文化センターまで遠足に行ってきました。ようやく雪の下から福寿草が出たばかりの小海から、山梨に出ると梅が咲き始まっていて、三鷹に着くと桜の開花が少し見られました。この時期、でかけるとタイムマシンに乗っているようです。
 中近東文化センターは、東京神学大学ICU、ルーテル神学校の集まっている場所にあります。私がここを訪ねるのは二十数年ぶりです。この三鷹の博物館にもダジャレオジサンがいるのでしょうね、「みたか むかしの 中近東」という看板が掲げられていました。

 玄関を入るとすぐに教科書で見たことのある、ハンムラビ法典楔形文字で刻まれた黒い石碑がありました。アブラハムと同時代のものです。ああ、もちろんレプリカですが。
 それから中に入っていくと、ちょうど明日説教することになっている出エジプト1章の王であろうと目されるトトメス3世の横顔の肖像があり、次に彩色豊かなエジプトの木の棺桶、そして・・・いちいち説明できませんが、二つメモしておきたいと思います。
 一つは楔形文字の粘土板がたくさんあったこと。その文字がほんとに小さくて、よくぞこんなものが識別して読めるものだなあと感心したこと。契約文書は実にキチンとまるで印刷したかのように記されていました。楔形文字体験コーナーがあって、体験してきました。楔形文字五十音表をもらってきました。表音文字で数が限られているので、その気になれば一応音だけは読めるようになりそうです。
 もう一つは、イランをモンゴル帝国が呑み込んでしまっていた時代の陶器の絵柄の顔立ちが、ペルシャ人でなく朝青龍のようなモンゴル人の顔立ちをしていたのが興味深いなあと思いました。その時代が終わると西洋風の顔立ちにもどるのです。時代の美意識というのは、その時代の支配者の姿の影響を受けるのだということのしるしですね。今、日本で大きな二重瞼で鼻が高いのが美人・美男の基準になっているのは、やはり日本が欧米文化の支配下にあるからですね。江戸時代の浮世絵の美人画の顔立ちはまるでちがいます。
 それから、もうひとつの体験コーナーで、エジプトのお母さんたちが小麦を挽いた道具が置いてありましたので、体験してきました。結構上手にひけました。出来上がるのは全粒粉です。

 午後は、子どもサービスのためによみうりランドに行ってきました。もう春が来ていて、ソメイヨシノではない、色の濃い桜が咲き、つくしがたくさん出ていました。