苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

量るように量られる


 筆者は40歳半ばまでは身長176cmなのに、体重は60kgに足りなかった。「夢の60キロ」と言って、家内は私がどうしたら太るのかしら、と食事を工夫していたが、ずっと骨皮筋右衛門だった。
 あのころは、ダイエットなどが話題になると、「太るのがいやなら食べなきゃいい。自制心がないからや。」などうそぶいていた。
 ところが、四十代半ばの8月、一ヶ月で4キログラムほど太った。あれよあれよという間に「夢の60キロ」を越えて、ウェスト73センチのズボンが苦しくなった。さらに数年たつと体重は70キロに迫り、76センチのズボンでも苦しくなった。今では80センチの一歩手前。身長に対してこの体重だから特別太っているわけではないが、なにしろ不経済である。腹を見ると、これ誰のおなか?と思う。かつて板チョコみたいだったのが、今ではカエルのおなかだ。誰に見せるわけでもないから、別に気にしてないけれど、ズボンが苦しい。
 「なんでこんなに太るかなあ?」とつぶやいたら、子どもたちが「自制心がないからや」と笑った。・・・ああ、イエス様が言ったとおりである。「あなたがたがさばくとおりに、あなたがたもさばかれ、あなたがたが量るとおりに、あなたがたも量られるからです。」(マタイ福音書7章2節)
 昔、ズボンのウェストを詰めていたのを、今度は、家内がひろげてくれた。ああ、楽になった。これで食欲の秋、腹いっぱい食べられる、ではなく、自制心・自制心。