苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

主は侮られるようなお方ではない


       ノウゼンカツラのつぼみ

18:28そしてラブシャケは立ちあがり、ユダヤの言葉で大声に呼ばわって言った。「大王、アッスリヤの王の言葉を聞け。 18:29王はこう仰せられる、『あなたがたはヒゼキヤに欺かれてはならない。彼はあなたがたをわたしの手から救いだすことはできない。 18:30ヒゼキヤが「主は必ずわれわれを救い出される。この町はアッスリヤ王の手に陥ることはない」と言っても、あなたがたは主を頼みとしてはならない』。
(中略)
19:10「ユダの王ヒゼキヤにこう言いなさい、『あなたは、エルサレムはアッスリヤの王の手に陥ることはない、と言うあなたの信頼する神に欺かれてはならない。 19:11あなたはアッスリヤの王たちがもろもろの国々にした事、彼らを全く滅ぼした事を聞いている。どうしてあなたが救われることができようか。 19:12わたしの父たちはゴザン、ハラン、レゼフ、およびテラサルにいたエデンの人々を滅ぼしたが、その国々の神々は彼らを救ったか。 19:13ハマテの王、アルパデの王、セパルワイムの町の王、ヘナの王およびイワの王はどこにいるのか』」
(中略)
19:20その時アモツの子イザヤは人をつかわしてヒゼキヤに言った、「イスラエルの神、主はこう仰せられる、『アッスリヤの王セナケリブについてあなたがわたしに祈ったことは聞いた』。
(中略)

19:35その夜、主の使が出て、アッスリヤの陣営で十八万五千人を撃ち殺した。人々が朝早く起きて見ると、彼らは皆、死体となっていた。 19:36アッスリヤの王セナケリブは立ち去り、帰って行ってニネベにいたが、 19:37その神ニスロクの神殿で礼拝していた時、その子アデランメレクとシャレゼルが、つるぎをもって彼を殺し、ともにアララテの地へ逃げて行った。そこでその子エサルハドンが代って王となった。  (列王記下18章、19章)


 ヒゼキヤ王の時代、アッシリヤ帝国の軍隊は北イスラエル王国の都サマリヤを陥落させ、次いで、エルサレムを包囲した。アッシリヤ王セナケリブのスポークスマンはラブシャケだった。彼は、エルサレムの城壁に立つユダの兵士たちの戦意をくじこうとして、籠城したとて1パーセントの勝ち目もない、降伏すれば生かしてやろう、と説得しようとした。たしかに見事な弁舌だった。
 だが、ラブシャケはひとつの決定的な過ちを犯した。主なる神を侮ったのである。主など異教の神々と同じように信頼するに足りないものだとあざけった。結果、アッシリヤの陣営は崩壊、そこを逃れたセナケリブ王も死ぬ。

思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。(ガラテヤ6:7 新改訳)