苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

押し付けだから、何?

 安倍政権は、7月の参議院選挙で維新の会とあわせて三分の二の議席を取ったら、まず憲法96条を改正してコロコロ憲法改正ができるようにして、その次に、9条を改正して「国防軍」を設置し、米国の戦争を押し付けてもらえるようにして、戦争をするために邪魔な基本的人権を国民から剥奪するために憲法改正を実施することを予定している。
 安倍さんとか橋本さんとか石原さんとか憲法を変えたい人々が、耳にたこができるほど繰り返すのは、「あれは米国に押し付けられた憲法だから」改正すべきだというのである。だが、そんなことがなぜ改正の理由になるのか、筆者には不明である。
 三輪明宏さんが、こんなことを言ったそうだ。

「外国人も人間です。アメリカ人も人間。日本人も人間。中国人もユダヤ人も朝鮮人も、全部人間です。だったら、何国人が作ったものであろうと、人間が作った法律で、すばらしければ、それでよいではありませんか。人間として、地球人としてよいものであれば、よいのです。日本人のどこかのバカな人がよってたかって作るより、はるかによいものです。」(『憲法を変えて戦争へ行こう…という世の中にしないための18人の発言』岩波ブックレット
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1178.html

 なかなか痛烈ですねえ。
 それに、「押し付け憲法論」は虚構であって、そもそも日本国憲法の三大原理<基本的人権の尊重・国民主権・戦争(戦力)放棄>は、メイド・イン・ジャパンですから。
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20121217/p1