苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

安倍氏がやり残したこと  <追記あり>

 今日、自民党の総裁選がされるそうだ。今回、びっくりしたのは安倍さんが出馬したことである。安倍氏は、腸は弱いけれど、心臓は毛が生えているくらい丈夫らしい。「やり残したことがある」と言って、自民党総裁選に再出馬した。氏のいうやり残したことは「改憲」であろうが、私は彼にはもう一つ遣り残していることがあると思っている。それは、福島第一原発事故の直接的な責任が相当あるはずなのに、頬っかむりをして、昨年の原発事故以来、国民の前に、とくに福島県民に対してまったく謝罪していないことである。
 吉井英勝議員が、原発が巨大地震にともなう津波によって全電源喪失する可能性が高いことを指摘し、改善を求めたのに対して、安倍首相はなんら意味のある対策を講じなかった。そして福島第一原発は、あの事故を迎えたのである。

☆吉井氏からの質問
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm
安倍氏からの答弁
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

追記
 結局、氏が自民党総裁として選出された。党員票では石破氏が圧倒していたが、国会議員票で心臓氏が得てしまったあたり、いかにも永田町における常識と世間の常識のズレを感じさせる選挙だった。総裁になった氏には、まずは、福島第一原発事故の全電源喪失の責任をあきらかにして、謝罪をしていただきたい。
 ちなみにイタリアでは、検察は、地震予知が不適切だったかどで専門家7名に4年間の禁固刑を求めている。

専門家らに禁錮4年求刑=ラクイラ地震予知失敗で―伊検察
時事通信 9月26日(水)5時42分配信
 【ジュネーブ時事】2009年4月に死者309人を出したイタリア中部ラクイラ地震で、発生を予知できず住民に警告しなかったとして過失致死罪で起訴された専門家ら7人に対する裁判があり、検察側は25日、7人それぞれに禁錮4年を求刑した。地元紙によると判決は来月23日までに言い渡される見通し。
 訴えられたのは、地震予知や被害評価を行う学識経験者ら当時の政府委員会メンバーら7人。ラクイラで頻発していた微震の分析を地震発生の6日前に実施しながら、大地震になる可能性が低いと結論付けたことで、甚大な被害が出る事態になったとして昨年5月に起訴された。