苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

原発反対運動を効き目のあるものにする方法

 原発反対デモが総理官邸前で昨日も、ますます盛んになされていた。だが、社会学者の宮台真司さんによるとただこういうふうに多くの人が集っても、実際的にはほとんど国の政策決定に影響がないだろうということである。では、どのようにすれば有効な運動になるだろうか。
 宮台真司さんはかつて原発推進を述べていたが、どこかで「回心」して勉強しなおしたのだろう。今、原発反対の立場で議論を展開している。

1.引き返す勇気
 かつて、総力研究所が日米戦のシミュレーションの結果、「日米戦必敗」という答申をしているにもかかわらず、日本は「今さらやめられない」ということで戦争に突入し、予測どおりに敗北した。原発においても「今さらやめられない」とこの国の政府・官僚は思っているが、それを覆さなければならない。山登りで大事なことは、進む勇気とともに引き返す勇気。

2.原発議員落選運動を展開する
 原発をほんとにやめさせるには、ただデモをしていても役に立たない。ことを決定する立場にある政治家も官僚も「うるさい音だな」としか思わない。政治家を動かすのは選挙である。原発推進議員は選挙で落とそうという運動を展開することが有効である。(筆者注:段階的脱原発議員もだめである。なぜなら、そういう議員は40年間かけてやめましょうという原発推進派にすぎないから)

3.原発企業不買運動を展開する
 原発メーカーは三菱、日立、東芝。企業はもうけるために原発建設を続けている。原発にかかわると儲からなくなれば、企業も原発推進をやめる。新聞も同じことです。原発推進新聞はとらないことにする。

4.原発安全神話で取り込まれている立地住民に、原発は危険なものだと、説得する努力が必要。