苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

地球温暖化の原因はCO2ではない?(2)

 もう十数年も前、アル・ゴアの『不都合な真実』というビデオを見て、地球温暖化は人間の産業による二酸化炭素の増加が原因であるという説に納得してしまった。あのビデオは感動的で非常によくできていた。
 実は、筆者は、地球の温暖化と化石燃料の関係について、そのはるか以前、大学時代だから30年ほど前に、ジェレミー・リフキン『エントロピーの法則』を読んでから関心をもっていたので、アル・ゴアによって地球温暖化の「現状(?)」が、さまざまな映像をともなって宣伝されたとき、コロッとだまされたというか、納得してしまったように思う。それに、ゴアという人物は、その名はマグマ大使の敵だけれど、ブッシュとの大統領選挙でおそらくブッシュ側の不正で大統領になり損ねたということが言われて、判官びいきの心理も働いた。筆者は、友人のM牧師から「アル・ゴア原発業界の宣伝マンで、CO2原因説は作り話みたいだよ」と何度か示唆されたのだが、恥ずかしながら調べなおそうともしなかった。だって、ビデオの中のアル・ゴアは、イラク戦争を推し進めるとんでもない大統領ブッシュに比べて、はるかに誠実そうでハンサムだったのである。実際のところ、かつて文科系の大学生だったアル・ゴアさん自身、自分の訴えが真実であることについて、一片の疑いも持っていないのかもしれない。
 もうひとつ筆者がCO2犯人説に納得してしまった背景を言えば、筆者は中学生のころからモリアオガエルの生態観察をしていたことで、自然環境破壊の問題について関心を持っていたことがある。中学生であった筆者は自然環境破壊の元凶は工業会・産業化にあると考えたわけだが、二酸化炭素の増加は工業化の象徴のようなものであった。今、思うに、環境問題にとって工業化・産業化以上に大きな問題は、マモニズム(経済第一主義あるいは利権問題)である。
 そのうち、2009年地球温暖化クライメートゲート事件なるものが起こった。地球温暖化をとなえるIPCCつながりの科学者たちがデータを捏造していることが話題になったのである。データの捏造は科学者にとって致命傷である。けれども、日本では本格的に取り上げられることもなく、情報の大勢は今もってCO2原因説が真実であるとされている。
 今になって知ることは、IPCCはマーガレット・サッチャー原発推進のために始めた機関がその前身であるということだ。労働運動の激化によって石油・石炭の供給の不安定さに、産業の危機を感じていたサッチャーは、原発推進のために、学界に資金提供をして、地球温暖化の原因はCO2によると「証明」させたのだった。また、十年ほど前からわが国でも温暖化CO2犯人説に基づいて産業界・官界・政界・学界が一つの利権集団になって巨大プロジェクトが動いているので、今さら「あれは間違いでした」と言える状況ではなくなってしまっている。科学者たちも「地球温暖化CO2犯人説」に疑義を唱えると、温暖化CO2原因説で利権にあずかっている学界から、トンデモ学者だと決め付けられてしまうという状況である。日本では、すでに子どもの教科書にまで温暖化の原因は二酸化炭素であるという説が載せられてしまっているし、CO2原因説に基づいて、今日まで20兆円もの税金がつぎこまれたのである。その二十兆円の利権に群がる政官財学界にまたがる「CO2ムラ」があるわけだ。米国でも同じような状況で、毎年4000億円もの資金が地球温暖化CO2のためにつぎ込まれているという。
 
 だが、ようやく日本でもここに来て、(福島第一原発で相当イメージダウンしたものの)「権威ある」東大教授によって地球温暖化が世界を巻き込む壮大な「神話」にすぎなかったことが、明瞭にされる本が出版された。渡辺正『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』である。また先に東京工業大学大学院の丸山茂樹氏の反地球温暖化を紹介したこともご存知のとおり。
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120329/p1

 いったい、世の中、何が真実なのか?311以来、そういうことを考えさせられ続けている。下記のビデオは『地球温暖化詐欺』という作品。あなたは、どうごらんになるだろうか。