原発に代わる現実的な発電方法はガスコンバインドサイクル発電である。(以下、GCC発電と略記)川崎天然ガス発電所がある。
1 仕組みと発電効率
従来の火力発電は蒸気タービンで発電し、その発電効率は42%ほど。これに対して、GCC発電機は、ガスタービンで発電し、その廃熱で蒸気タービンを回し、あわせて約58%の発電効率。
発電効率がよいので、省エネ、環境負荷が少ない。
2 経済性
a 運用のための人員が4分の1でよい。東電は一人当たり年間4000万kW。GCC発電機は一人当たり年間1億5000万kW。
b 立地に要する敷地は原発の数十分の一の狭さでよい。2基84万kWで原発1基分の川崎発電所は6万㎡。だから敷地取得費用が安く、都市近郊にも設置可能。送電ロスも減る。
c 建設費は一基250億円で2基で原発一つ分の出力。原発は一基4000億円。だから8分の1でよい。
3 環境
LNGを用いているので窒素酸化物排出量が少なく、発電効率がよいので、省エネで環境負荷が少ない。
4 持続性
ウランは石油の数分の一しかない。これに対して、近年採掘技術の進歩によって、シェールガスが掘れるようになった。在来型の天然ガスは可採年数60年とされていたが、シェールガスが掘れるようになったので、天然ガスの可採埋蔵量は近年激増していて可採年数400年ほど。これをシェールガス革命という。
さらに採掘技術が進歩すれば、日本近海には莫大なメタンハイドレードが眠っている。そうすれば、可採年数は1000年と推定されている。つまり、エネルギー危機は存在しないのだ。http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/c82b949c1a90102ca733b4136933f3a0
*これほど経済的で効率もよいものがなぜもっと用いられないのか?電力量が「総括原価方式」であるため、電力会社は発電設備が安価だと儲からないからであろう。