苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ご卒業おめでとう


東京基督神学校を卒業する諸兄姉へ


ご卒業おめでとうございます。
今、貴兄姉たちとともに学んだ教会史のクラスの日々を思い起こしています。
インフルエンザで最終講義が抜けたときには、
わざわざ信州まで来てくださって集中講義とハイキングをしましたね。
楽しい思い出をありがとう。


貴兄姉たちはこれから主の召しにしたがって、
主イエスの福音の宣教の地に遣わされます。


この日本は今危機のただなかにあります。
東北はみなさんも知るとおり、復興の緒についたばかりであり、
福島第一原発の危機的状況はなお去ったわけではありません。
もしもう一撃があれば、この国が滅びる危険性もなお残されています。
しかも目先の利権にしがみつき、現実を直視できない愚かな政財官学界の
指導者たちは、原発の再稼動を図っているありさまです。


であればこそ、私たちの主のみことばが語られなければなりません。
不正を打ち砕き、虐げられた者を解放し、貧しき者に神の国をもたらし、
友なき者の友となられ、人々の病を背負われた主イエスにしたがうしもべたち、
主の愛の証人が必要です。
この滅び行く相続の地の民のためにとりなす強力な祈り手が必要です。


しかし、貴兄姉たちが主の福音の伝道者として召されたということは、
この世で考えうる、もっとも幸せな人生をいただいたことを意味しています。
神の御子イエスの福音のために、
生涯をささげることができるほどの光栄はほかにありませんし、
貴兄姉の生涯には常に生ける主の臨在が伴っているのですから。
畏れつつ、しかし、喜び勇んで伝道者として、旅立ってください。


「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」マタイ28:19,20


            主にありて

                雪の降りしきる小海から