苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ストーブで焼き芋

 小海に伝道に来てから十八年間、母がいっしょに暮らしていたころから使ってきた居間のFFのストーブがついに壊れた。もう部品もないし、分解するとパッキンが傷んでいて危ないということを聞いていたので、この際、ストーブを新しくすることにした。だが、今回はFFではなくて、昔ながらのダルマストーブである。理由のひとつは、値段が三分の一くらいですむこと。もう一つはFFは外気を取り入れて燃やして、排気は外に出すので空気を汚さないという反面、ファンの音がゴーゴーうるさくて、ほこりが舞い、しかも、なんだかウソ寒いからである。
 とはいえ広いLDKと隣の六畳ふたつを暖めるには、大きなダルマになる。トヨトミとコロナで同じ性能のものがあるのだが、トヨトミのスタイルがどうしても好ましくて、筆者には珍しく、少々値の張るトヨトミにした。実際に使ってみると、ダルマは燃料を運ぶ手間と換気は必要なのだが、なんだか部屋の壁もいすもテーブルもからだも温かくなる。FFにはなかった効果だ。遠赤外線のおかげだろう。遠赤外線というのは、それを受けたものの中の水分子を動かすので、部屋の床も壁も内側からあったまる。人のからだも同じ。
 FFでは出来なくて、ダルマにできるもう一つのよいことがある。薪ストーブを使っている人たちが、よく焼き芋がかんたんにできるんだと話しているのを聞いてうらやましかったのだ。ダルマを導入して、翌日、サツマイモとジャガイモで焼き芋を作ってみた。キッチンペーパーをぬらして芋を包み、その上にアルミホイルで包んでストーブの上に載せて1時間。竹串が通ったらできあがりである。細い芋なら40分。
 あまりのおいしさに、娘がにこにこしながら「尊敬するなあ」と言った。もちろん、ストーブのことである。