苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

もんじゅトラブル、1ヶ月以上公表せず

原子力安全・保安院は、福井県敦賀市高速増殖炉もんじゅ」で、去年12月、バックアップの制御棒2本が動かなくなるトラブルがあったと公表しました。保安院はこのトラブルについて、1か月以上、公表していませんでした。・・・http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4932459.html

原子力危険隠蔽院」は、しっかり仕事やっている。こういうことが続くと、もう国民も慣れてしまうことが恐ろしい。制御棒が動かないということは、ブレーキが利かないという意味である。しかも「もんじゅ」はプルトニウムを燃やす特殊な原発であり、減速剤として水が使えないのでナトリウムを使用している。ナトリウムは、空気に触れると発火し、水をかけると爆発するという物質なので、火災事故になると対処ができない。もんじゅが破綻したら、まず琵琶湖が放射能汚染され、北陸、関西、中部みな住めなくなる。こういう危険を隠蔽するのが原子力安全保安院(=原子力危険隠蔽院)の仕事である。
 ところで、このところ電力会社がストレステストなるものをして、原発再稼動のお墨付きを得たとか、得ようとしているとかいうニュースがある。原発でぼろい商売してきた電力会社が「ストレステスト」をして、ツーカーの仲の原子力危険隠蔽院に大丈夫でしたよと報告して、それで原子力危険隠蔽院が「再稼動OK」と言っても、だれが安全だと思うだろう。



★参照「原子力危険隠蔽院」
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120119/p2