苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

短いほうの、はなさか爺さんになった話

 午後寒さが緩んだので、妻とミニチュア・ダックスのロダと散歩をしていたら、保育園を過ぎた住宅のところで突然ビーグル犬が猛然と飛び出してきてロダに食いつこうとした。筆者はあわててロダを猛犬の牙から避けさせようとして、ロダの引き綱を引っ張ったらロダが軽いものだから、空中にぐるりんと振り回されるかっこうになってしまった。
 下ろすとロダは猛ビーグルから走って逃げようとするが、猛ビーグルはさらに追いすがってしつこく尻にかみつこうとする。それで、またぐいっとロダを引っ張ると、またロダは空中を舞う。
 それにしても、どこまでも追っかけて来るんじゃこまったなと思ったら、「ロダを抱っこして」と妻が叫んだ。ああそうかと思ってロダを抱き上げようとしたら、ロダは何度も空中ブランコをされてもうパニクッていて、私の左親指をガブリときた。もっとも噛み付いてしまって一番びっくりしたのはロダ自身で、すぐにあごの力を緩めたので血は出なかった。ロダが抱き上げられたのを見て、猛ビーグルはくやしそうに引き下がった。
 一方、妻はビーグルが飛び出してきた家のチャイムを押すがなかなか人が出てこない。すると、ビーグルはご主人に言いつけられると思ったらしく、家のほうにかけもどった。しばらくして、家の人が出てくると「すみません。すみません。」と言って、ビーグルを叱り付けていた。ビーグルはご主人にこっぴどく叱られて、ワンワンほえていた。アホやなあ。
 妻が「あなたがパニックになってロダを振り回しているんだと思ったわ。」と笑っていた。「いや、ロダがかまれないようにひっぱったら、ロダが軽かったんだよ。」と言い訳したけれど、ある程度、妻がいうことは真実だった。はたから見たら、私がロダを振り回して虐待しているように見えただろう。・・・「まるで自分が、短いほうのはなさか爺さんになったみたいだったよ。」と言ったら、「そうね」と妻はまたおかしそうに笑った。いつもチビのくせに威勢のいいロダはよっぽど怖かったみたいで、私の腕のなかで尻尾をまるめていた。
 帰り道、凍み豆腐が干してあった。

♪ぼうや〜よい子だ、ねんねしな・・・・「短い方のはなさか爺さん」のお話♪

 昔昔あるところにおじいさんがいました。
ある日、裏庭でポチがほえています。
「ここ掘れワンワン、ここ掘れワンワン」。
そこで、じいさんが掘ってみると、出てくるのはがらくたばかり。
じいさんが怒って、ポチの紐を持ってブンブンふりまわすと、
ポチが叫びました。
「はなさんか、じいさん。はなさんか、じいさん。」 
     おしまい