苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

河のほとりに


 川べりを歩くと思い出す歌。浪人をしていたころ、ラジオからよく流れていた歌である。歌手の名前も知らなかったのだが、今調べてみたら、谷山浩子という人だったらしい。

川のほとりに ふたり座れば
さざ波のかすかな 歌がきこえる
黙ってこのまま そばにいてください
悲しい思い出 流してしまうまで

ずっと昔から 知っていたような
そんな気がする あなたが好きです

 なんとなく、この最後の一行が来るたびにドキリとしながら聞いたものだった。あの頃は、負いきれそうもない心の重荷を背負っていたころだったが、もう一方で、いつかこんなことばをぼくに言ってくれる女性(ひと)が現れるのだろうか、などとあの時代の青年らしい憧れも抱いていたのだろう。<追記>
 朝食のとき、「ねえ、君はぼくのことをずっと昔から知っていたような気がする?」と聞いてみた。妻は怪訝な顔をして「全然しないわよ。」とのこと。妻によれば、育った環境が似通っていたり、幼馴染だったりすればそういう感覚があるんじゃないかなという。そういわれればそうだ。でも、ちょっとがっかり。
 すると妻は「神様がエペソ書にあるみたいに、永遠のご計画のなかで結婚を定めていらしたから、ずっと昔から知っていたように感じるものがあるっていうこと?・・・あなたは、私のことずっと前から知っていたような気がするの?」と問われた。そうだなあ。どうかな。
 で、「この歌のことだよ」と聞かせると、「高校三年生のころ深夜放送でよく流れていた気がする」という。少なくとも、時代は共有していたわけだ。