苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

童謡説教? 犬のおまわりさん

 宮村先生の童謡説教をうかがって、筆者もためしに我が家の食卓で、ひとつ童謡説教にトライしてみました。「犬のおまわりさん」で。

私「はい。じゃあ、いっしょに歌いましょう。」

まいごのまいごの こねこちゃん 
あなたのおうちは どこですか
なまえをきいても 「わからない」
おうちをきいても 「わからない」
ニャンニャンニャニャン
ニャンニャンニャニャン
ないてばかりいる こねこちゃん
いぬのおまわりさん
こまってしまって
ワンワンワワン 
ワンワンワワン

私「たいせつなことばは二度繰りかえします。
  さて、なんでしょう。」
子「ニャンニャンニャニャン  ニャンニャンニャニャン」です。
私「そうですね。子ネコちゃんは『ニャンニャンニャニャン』を
  二度繰り返していますね。
  よっぽど不安で、よっぽど悲しいのですねえ。
  なにがそんなに悲しいのでしょう。
子「それは、迷子になってしまったからです。」
私「そうですね。なまえをきいても『わからない』
  おうちをきいても『わからない』のですね。
  自分がいったい誰か、どこから来て、
  どこへ行こうとしているのかがわからない。
  それが不安なのです。
  でも、これは子ネコちゃんだけのことでしょうか。
  あなたは、自分がどこから来てどこへ行こうとしているのか。
  わかりますか?
  自分の存在の由来、そして、
  自分の存在の目的がわかるでしょうか。
  多くの人は、それがわからなくて不安です。
  日常は、忙しさにかまけて、
  自分の存在の由来や目的を問うことなどしませんが、
  ふと立ち止まると、
  『私の人生の目的はなんなのだろう。』と考え込んで、
  『なんで生きているかわからない。
   むなしいなあ・・・』と思う。」
   
私「さて、いぬのおまわりさんは、
  いろいろ子ネコちゃんに質問しますが、
  泣いてばかりでらちがあきません。
  それで、どうしたでしょう。
  たいせつなことを言っていますね。」
子「たいせつなことは、二回くりかえすのだから・・・。
 『ワンワンワワン』がたいせつなことです。」
私「そうです。
  なんと、おまわりさんは、
  One One One One、
  One One One One
  と唯一のお方を指差したのです。
  からすに聞いたり、すずめに聞いたりして(2節)、
  自分探しをしてもわからない。
  ただおひとりのおかたに立ち返るのだ、と。
  アウグスティヌスは言いました。
 『あなたは私たちを、ご自身にむけてお造りになりました。
  ですから私たちの心は、あなたのうちに憩うまで、
  安らぎを得ることができないのです。』
  あなたを造ってくださった唯一のお方が、いらっしゃる。
  あなたはこのお方から来ました。
  そして、終わりのとき、このお方の前にでるのです。」

  かわいい子ですねえ。どこの子か知りませんが、youtubeにあったので。
  
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 まあ、うちの家族はこれほど乗ってきてくれませんでしたので、少し脚色しました。途中、長男は「いぬのおまわりさん、こまってないじゃん。そうだ」・・・と別の童謡で説教を始める始末。それにしても、われながら「ワンがOne」とはちょっとくるしいというか、だじゃれですね。不敬虔かなあと、すこし心配・・・。弟子は師にまさらず。