苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

ポストハーベストで保険屋がもうかる

 TPPが実施されれば、日本に洪水のようにはいってくるであろう安価な輸入農作物の問題のひとつは、ポストハーベストである。現在、日本の法律では使用を禁じられているが、米国・オーストラリアでは合法とされているポストハーベスト作物の輸入はすでに許されているのだが、その値段ががくんと安くなるという現象である。
 米国・オーストラリアでは果物でもコメでも小麦でも、収穫後、出荷前、カビや病害虫の発生を抑えるために、畑で使われる農薬の百倍から数百倍の濃度の農薬がシャワーされたり、混入されたりする。筆者は下のビデオを見て、びっくりした。毎日食べるものについては、「健康のため食べ過ぎに注意しましょう。」ということであろう。http://www.natural-coco.jp/life/nogyo/2008/05/post-3.html

 ポストハーベストは結局、国民を体調不良にするだろうが、そのとき、頼みの国民皆健康保険制度もTPPで壊されているとしたら、庶民は病院にも行けない。踏んだりけったりだ。ネットでざっと見てみると、11月3日の農業新聞からの引用で、たとえば虫垂炎で、ニューヨークは手術料が240万円、入院は1日。日本は36万円。もうかるのは民間の保険会社。米国では、月間10万円の保険料を保険会社に支払っているのだそうである。保険料を支払えない人は医療は受けられず、捨て置かれる。これでは、庶民はとうてい生活できない。米国で格差社会に反対するデモが起きるのはあたりまえである。
 それにもかかわらず、昨日見た朝日新聞のアンケートではTPP賛成の人が40パーセント以上いるという。アンケートの回答者は上のような情報を知った上で答えているのだろうか?たいせつな情報を隠した上でアンケートを取るというのは、情報操作にすぎない。

★動画 アメリカでリンゴに農薬シャワー
http://www.youtube.com/watch?v=efCnSHEENvg

★動画 オーストラリアで小麦に殺虫剤フェニトロチオン
http://www.youtube.com/watch?v=NscZzKTGBoc&feature=related

★動画 農薬オレンジジュース?
 http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=PBAH2SK-HG0