苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

HBC周辺

 今、浜名湖バイブルキャンプに来ている。
 自由時間、友人のM牧師といっしょに、午後、真夏の日差しが少し弱くなってから、キャンプ場の前の坂道を上って、林の中を抜けて散歩に出かけた。木々の種類は、信州のカラマツとはちがって日をさえぎる力があり、道の両側から生い茂って暗い陰をつくっている広葉樹である。木々の足元は草が生い茂って湿潤であり、ある部分は熱帯のジャングルの中を歩いているような雰囲気さえある。暗い林の奥に、水色のアジサイが見える。
 その道を抜けると、もう使わなくなった牛舎があり、その脇の道を行く。道の右手の林の向こうにゴルフのショートホールがある。さらに行けば、思いがけず民家がいくつか並んでいる。てくてく歩いて前を見ると南向きの斜面にみかん畑である。みかんはまだ濃い緑色をしていて、小さな実をつけた枝はつんと斜め上を向いている。やがて、太陽の色に染まるころには垂れて甘い実となるのだろう。
 みかん畑から東に折れて畑の中の道を行けば、左の斜面の上に先ほど見てきた古い牛舎が望まれる。手前の畑の一部には葦が生い茂っている。自然に生えているのではなくて、どうやら栽培しているらしく、束ねてある。
 葦の生える畑をつっきった後、また右手南向きに道をとってしばらくゆるやかにだらだらとさがって行くと、ヤマハマリーナに出てくる。すぐ近くの岸壁では釣りをする老夫婦がいた。みると奥さんのさおがググーッとしなって、見事な型のハゼがあがった。てんぷらにすると最高なんだそうである。いっしょに歩く友人は遊びの達人で、釣りの達人であり、いかにして魚をうまく食うかについて教えてくれた。
 釣り上げた魚はすぐに頭を落として、塩水に1時間ほどつけて血抜きをし、そのあとクーラーボックスに5,6時間ほど入れておいて、それからさばく。すると、最高にうまい魚が食えるのだそうだ。この牧師、若い日、任地の条件として「釣りができるところ」とぬけぬけと言ったという、剛の者だ。「きみに、うまいハゼのてんぷらを食わしてやりたいなあ。」う〜ん、たしかに信州にいるとうまい魚にはなかなかありつけないのである。実現するといいですね。