苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

すべていのちあるものの母

 放射性物質による被曝には外部被曝内部被曝があり、内部被曝は微量であっても深刻であると教わっている。その呼吸や食事によって知らずに体内に取り込んでしまった放射性物質を、体外に排出するのに効果的な方法はないものか、といろいろなことが言われているようである。
 そのひとつが、りんごである。特にリンゴの皮の部分に多く含まれるリンゴペクチンセシウム137の排出に有効だという。ただし、皮の部分だから、無農薬とか低農薬であることが必要だと思われる。それから、放射能汚染されてしまった地域のリンゴではだめだそうである。リンゴペクチンの製剤というのもいろいろ安価で販売されているが、効果はよくわからないし、どのメーカーのが信用できるのかよくわからない。
 薬剤師が書いた「セシウム137とペクチン」という記事がある。ペクチンは、そもそも重金属解毒剤として効果があるものとされてきたそうである。だが、これはストロンチウムには効果はない。

 「ストロンチウムの排出」というキーワードで検索すると、今度は、カルシウムとアルギン酸ナトリウムが有効なのだと書かれている。カルシウムならばわかりやすい。アルギン酸ナトリウムというのはなんだろう。アルギンZなんていう飲み物の名を聞いたことはあるが、たまにファイト一発に飲むもので、日常的にファイト百発も飲むものではあるまい。ぺて子さんによれば、わかめのぬめりにアルギン酸ナトリウムが含まれるんだそうだ。

 関心のある方は、ぺて子さんのブログをご自分で読んでいただきたい。この方は、主婦の立場から食事を通じて内部被曝対策について、いくつか記事をアップしていらっしゃる。「ぺて子の毎日淡々と」には知らないうちに取り入れてしまったものを排出することと、そもそも取り入れないための調理の工夫などがいくつも記されている。

 上記の薬剤師さんもぺて子さんも女性である。創世記3章20節には、「人は、その妻の名をエバと呼んだ。それは、彼女がすべて生きているものの母であったからである。」とある。神様は、おかあさんたちに、子を産むこと、食事を用意すること、身の回りの世話をすること、そして、家族のために祈ることによって、家族の生命をあずかるという尊い務めをお与えになっている。一般に男は生命について鈍感で自分のいのちを捨てても成し遂げるべき意義ある仕事を探しているところがあるけれど、女性は生命、特にこどものいのちについてもっと敏感である。これは、神様からいただいた賜物である。
 「すべて生きているものの母」たち、明日を担う子どもたちのため、よろしくお願いします。


  庭の畑のいちご