苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

寝苦しい夏の夜は遠慮せずクーラーを!

 原発なしでも、電力会社がその気になれば、現状で電力はありあまっていることはすでに書いた。まして、現在17基が稼動中であるから、実際は足りないことはありえない。だが、まあ無駄遣いの必要はないので、減らせるものは減らすがよい。課題は真夏の平日午後2時から3時のピーク時だけである。午前も夜間も電気はありあまっている。

1.寝苦しい夜にはクーラーをつけても何も問題ない
 真夏の数日の電力消費ピークというのは、昼間、多くの人が勤めに出て家が空っぽで、企業・工場が稼動している時間だけのことである。言い換えれば、家庭の節電はそれほど影響がないということ。電気事業連合会によれば、真夏の午後2時がピークだという。「年間でみると、近年は冷房による夏の電気消費量の伸びが大きく、1日でみると真夏の暑さがピークになる午後2時頃が最大の消費量になっています。」(http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/index.html
 だから、寝苦しい真夏の夜にクーラーをがまんする必要はまったくない。このことを電力会社と政府は、はっきりと国民に伝えるべきである。そうしないと、真夏の夜、寝苦しいのをがまんしてクーラーをつけないで熱中症で具合が悪くなったり、命を落とすお年寄りが出るだろう。
 「熱中症で犠牲者が出たというニュースがあれば、『やっぱり原発が必要なんだ』と国民を洗脳するのに好都合だ」などと思っているような人はさすがに原子力村にもおるまい。
真夏の午後、家にいて、どうしても節電したいきまじめなお年よりは、クーラーの設定を1度だけ上げて、テレビを消して本でも読むか昼寝されたほうがよい。
2.計画的に会社・工場の稼動時間を調整しピークを下げること
 肝心なのは真夏の昼である。昼は多くの人が勤めに出て、空き家になっている家が多いから、一般家庭の省エネはすでになされている。問題は、真夏の昼の同じ時間帯に、すべての会社・すべての工場が電力を大量消費することである。調整すればよいことは2点ある。
 第一は企業に対する電力料金体系を改正することである。一般家庭の電力料金は、多く使えば単位あたりの電気代は高くなる。ところが、企業相手の電力体系では、多く使えば単位あたりの電気代は安くなる。だから、企業は電力を使えるときに多く使おうとする。この企業の電力料金体系を家庭と同じように、多く使えば単位あたりの電気代が高くなるように改訂すればよい。そうすれば、企業は省エネに励む。これは田中優さんが前から言っていること。
 第二は、企業の2〜3時が要注意の時間帯である。企業が、ここで節電すればよいだけのことだ。夏場7月から9月初旬、会社のクーラー温度設定を1度上げ、工場の生産調整をすればすむ。そんなに難しい話ではない。上記のように電力料金体系を改めたら、だれも指示しなくたって企業は節電をする。