苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

福島原子炉に残された対応策/故郷にはもはや・・・

 前半は福島の原子力発電の状況について、後半は福島の原発被災地の見通しについて、実際のところを、小出裕章氏、澤田祥司氏が誠実な態度でごまかしなく述べています。(テレビ朝日5月24日そもそも総研)

「日本の政府や東京電力がロードマップというような綺麗な絵を描いて
言ってるような状態では全くないと私は思っている

何十万人の人が多分戻れない
でも本当にそんなことでいいんだろうか
という風に私はそこで立ちすくむ
そこに残れば被曝をしてしまう
それも大変ひどいことだと私は思うけれども
でもそうだからといってその人達を別の所に移すということは
またそれがものすごい悲劇だと私は思う
どっちにしてもすごい悲劇ということが
いやおうなく「選択しろ」と今、言われている
私はもうどうしていいのかわからない
それほどのことが今起きている
そういうことを日本の政府も言わないし
東京電力も何か『漁業被害を補償します』とか
『農業被害を補償します』とか
そんなことを言ってるけれども
実際に起きている悲劇はもうそんなこととは
到底違うひどい被害
悲惨なことが起きている」(小出裕章

 筆者には、これほどまでの被災者を生みだしてでも、自分の便利な生活は手放せないとか、産業の発展のほうが大事だという人たちがいることが信じがたい。しかも、原発のほかに電力を得る手段などいくらもあるし、現状でも原発抜きでも電力は余っているのに。