苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

放射能の人体への10年後の影響


 「チェルノブイリ事故から10年後」というNHKスペシャルがあった。筆者は未見なのだが、ここに紹介しておく。何度アップしても何者かが削除してしまうそうである。たいへんな長編だが、要点が下記のサイトに記されているので、引用しておく。
http://blogs.yahoo.co.jp/mie_okitsu/4547364.html
〜〜〜〜〜〜〜引用〜〜〜〜〜〜
深刻な汚染は、半径600Km圏内に及ぶという。
ちなみに、福島第一から東京は230Km。
広島や長崎と異なり、チェルノブイリでは長期間にわたって、空気から外部被曝を浴び続け、水・食品から内部被曝を浴び続けた。

事故から5年後の1991年、IAEAは、実態調査を行い、放射能が直接人体に与えた影響はないと結論付けた。さらに、今後がんや白血病が増えたとしても、自然増と見分けがつかないだろうと予測した。

しかし、10年後の実体は、IAEA の予測とは違っていた。

100万人に 1〜2 人と言われた小児甲状腺がんが、1990年から急激に増えている。増え方は、土地の汚染度に比例していた。さらに、チェルノブイリ甲状腺がんは、進行が早く、転移し易いという特徴があった。そのため、治療にあたった医師達は、放射線の影響であることを確信したという。

【妊婦】
キエフという土地で、2万人の妊婦を調べた。出産異常(貧血、死産、早産等)が増えていた。母体異常が原因。被曝量が多いほど、染色体異常が多い。先天性異常は事故前の1.8倍。

原発内の事故処理作業員】
激しい頭痛、心臓、関節の痛み、強い疲労感、脱力感、記憶力低下、運動機能障害という症状が報告された。目を閉じて、指で自分の鼻を指すという簡単なことができなくなった。

健康調査を続けた12万のうち、2年間で42人が白血病を発症。

事故後2年間、原発で働いた人達1886人を8年間追跡調査した。
心臓病、精神・神経障害、がんが多発。がんの発症率は3倍。
4人に1人が労働不能。事故のあった年の作業員の100%が2000年には労働不能状態に陥ると予想。平均死亡年齢 44.5歳になると予測。

精神・神経疾患、記憶力低下、運動機能障害は、能の破壊が原因と診断された。


【低濃度汚染地帯】
地図に示される黄色の地域は、低濃度汚染地帯(セシウム137 が 1〜5 キュリー)だが、人体に蓄積された放射線量は、高濃度汚染地帯と変わらない所があった。

なぜか?

そこは、土壌に特徴があった。粘土分がほとんどなく、粒子の粗い泥炭で、放射能が植物に吸収されやすい。

土壌の放射線量は、1068ベクレルであり、高濃度とは言えない。牧草は15544ベクレルと高濃度。その牧草を食べた牛から牛乳を搾り、人間が飲む。その結果、高濃度汚染地帯と同じように体内に放射能が溜まったと考えられる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上引用〜〜〜〜〜〜
原発保有している国々は、チェルノブイリ事故から何も学びませんでした。ベラルーシ共和国の人口は1000万。チェルノブイリ周辺地域に住んでいるのは、その四分の一。そのうち子どもが50万人もいるのです。・・・事故後、西側の国々の原発を訪ねましたが、彼らは自分たちの原発ソ連のものとはちがって安全だというばかりでした。・・・そして避難範囲を20キロや30キロにしかしていない。200キロ離れても深刻な影響が出ているのに。」(物理学者ワシーリー・ネステレンコ)