苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

孫正義氏、自然エネルギーによる東北・日本の復興プラン


 4月20日孫正義氏が、自然エネルギー財団を設立を発表した。下に、その概要を記す。
 原発廃棄物処理費用・事故賠償費用なども含めればきわめてハイコストな発電方法であることが判明した。世界では原発は新設されていない。ここ4,5年の「原発ルネサンス」の化けの皮は、今回の事故で完全にはがれた。
 ところで、米国において、化石・原発エネルギーのコストはこのところ上昇し続けてきて、他方、太陽光発電エネルギーのコストは量産によって下がり続けてきた。そして、昨年両者がコストが同じになった。今後いよいよ化石・原発エネルギーのコストは上昇して行き、太陽光発電エネルギーのコストは下がっていく。「自然エネルギーは理想だが高い。現実は原子力発電。」という固定観念は、もはや古くなった。
 具体的提案としては、第一に政府が、自然エネルギーで民間が発電した電力を「40円、20年間全量買取るという制度」を立てれば、民間は競い合って自然エネルギー電力をして行くことになる。最初は若干のコストアップがあっても、急速に、量が増え、技術が改良されていくことによって、コストは下がっていく。
 第二に、孫氏はこれとの関係で、東北復興プランの提案もしている。今回の津波で東北地方の太平洋岸の農地は、海水で今後10年間は使えなくなってしまった。ここにまた巨大な何十兆円もかけて堤防を造り、十年間収穫できないままに放置するというのは無理であろう。孫氏は、むしろ、何十兆円もかけるならば、この土地を世界最大の「東日本ソーラーベルト」として太陽光発電の基地にする。そうすれば被災者のみなさんに多量の雇用も提供することができる上、ソーラー技術を世界に輸出することができる。また、風力発電施設ををこの海岸沿いに並べれば、とも提案。
 感動した。


 そして、孫氏が語ったご自身の生い立ちについての話に、もう一つの感動。

追記5月3日>
 ソーラーのコスト面については、なお議論があり、むしろ、天然ガスが有効という話がある。海岸沿いならば、風力発電が有効であるとのこと。ただし、日本のばあい、どうしても台風対策が必要であり、台風のときには横に寝かせておくことができるようにするなど、工夫が必要である。
http://openblog.meblog.biz/article/4503937.html
だが、原発のコストが非常に高くつくものであることは事実であり、利権に群がっている蟻さんたち以外には何のメリットもない。
http://openblog.meblog.biz/article/4486510.html
 今朝、上記ブログを発見した。口が悪いのが残念ですが、これはとても有益なブログです。
 だが、エネルギーについては、入口(発電)だけでなく、出口(節電)のことをしっかり実施することである。本ブログでは省エネ技術のフル活用で脱原発をと主張してきた。