苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

佐賀県知事から返信

 省エネによる脱原発にかんする文章を、全国の原発を設置した自治体に送ったところ、一通目は福井県敦賀市の担当者から返事をいただき、二通目は佐賀県知事古川康様からじきじきの長文の返事と、担当者からの丁寧な返事をいただいた。単なるあいさつではなく個人宛のものなので、ここに公開することは避けたいが、知事のその誠実な姿勢に感銘を受けた。
 全文引用は避けるが知事の手紙の趣旨をここにメモしておきたい。九州電力の総発電量の4割は原発によるものなのだそうである。佐賀県は、原発や火力にかわる太陽電池や風力などエネルギーの導入を積極的に進めているが、原発をすぐに止めてということは難しい。そこで今般の福島原発の事故は、佐賀の玄海原発にとってもまったく「想定外」なので、万全を期して行きたいという趣旨だった。国が厳格な検査をしているということだった。
 筆者としては、たしかに設置責任は国と電力会社にあるとはいえ、国の原子力イケイケの保安院原発ムラの御用学者のお墨付きなど、福島の例を見てもわかるように信用できるかどうか疑問だから、県民の生命を守る責任を負っている県知事は、主体的に信用できる学者を用いてほんとうに安全なのかどうかを検査なさるようにと返信した。また、ご存知かとは思ったが、神奈川県の黒岩新知事のオールソーラー化計画についても紹介した。http://www.youtube.com/watch?v=h96ii6vkE4o
 佐賀といえば、薩長土肥の肥。幕末の危機の時代、鍋島閑叟という開明的な名君を生み出した地である。佐賀県知事古川康さんが、よい働きをなさることを願って祈りたい。
 佐賀の原発は日本の西端にある。ということは、これが破綻すれば日本全国が偏西風に運ばれる放射能雲に覆われることを意味している。

脱原発の手順http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20110409