苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

放射能の害を避ける方法を具体的に  <4月26日重要追記>

 福島県災害対策本部から「福島県内各地方 環境放射能測定値(暫定値)」(第975報)(4月25日午前8時測定)が公表されている。→ http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi975.pdf
 以下に、測定値が特に高いものをピックアップしてみる。
飯舘村役場(飯舘村):4.05マイクロシーベルト/時
県北保健福祉事務所東側駐車場(福島市):1.56マイクロシーベルト/時
郡山合同庁舎東側入口付近(郡山市):1.66マイクロシーベルト/時
いわき合同庁舎駐車場(いわき市):0.27マイクロシーベルト/時

 これらを一年分に換算(×24×365)すると、

飯舘村・・・・35ミリシーベルト/年
福島市・・・・13ミリシーベルト/年
郡山市・・・・14ミリシーベルト/年
いわき市・・・ 2.3ミリシーベルト/年

 従来の、そして国内法の基準と世界の安全勧告は1ミリシーベルト/年であり、どの地域も上回っている。今回の事態を受けて政府はあわてて暫定基準を引き上げて20ミリシーベルト/年としたが、法的根拠はない。おそらく市となると、その市民を避難させる用意ができないと考えた政府が、暫定基準を引き上げたのだろう。しかし、これで日本は放射能にかんする安全性については、決定的に国際的信用を失って輸出ができなくなった。
 福島市郡山市いわき市は、それぞれHPで各地域の放射能測定値と水道水のモニタリング情報を公表していることは正しいことであると思う。しかし、放射能の危険を避けながら具体的にどういう生活をすればよいのかを教えてもらわなければ、市民としては不安にさせられるだけで手の打ちようがない。政府・自治体の立場としては、基準値以下の微量放射性物質は問題なしということなので特別の対策を紹介しないということである。
 だが、微量でも気になるという方、特に子どもは守ってやりたいという方は、たとえば、武田氏が提唱する下のような作業なら簡単にできるだろう。
 自宅クリーン作業http://takedanet.com/2011/04/post_96d9.html
 セシウムを防ぐ生活http://takedanet.com/2011/04/57_00fe.html
 工程表と除洗http://takedanet.com/2011/04/55_8617.html

<友人からの助言を受けて追記4月26日>
☆ただし、武田氏が勧めるこれらの作業や生活をするにあたって注意すべきことがある。セシウム除去のための拭き掃除やグラウンドの表層除去のばあい、作業中に作業者がセシウムを吸入してしまう危険性が高い。水で濡らしたマスクと目を守るゴーグルでセシウムの侵入を防ぐことが必要。また、放射能に対する感度は若いほど強いので、40歳以上の人が作業するのがよい。

☆拭き掃除に使った雑巾や土はそこにセシウムが集中するので、発せられるベータ線ガンマ線が問題。プラスチック製化粧箱+コンクリートブロック(コンクリート壁)もしくはポリ袋+アルミ箔+コンクリートブロック(コンクリート壁)に入れて、生活圏から離れた所に保管するのがよい。

☆川の水、井戸水は使用しないこと。これらは管理されていない水なので、水道水よりもセシウム濃度が高い可能性がある。

☆食事については、植物であれ動物であれ生物濃縮を気をつけること。管理されていない山菜・きのこの類は避けること。スーパーなどで買って食べるのが安全ということになる。また、「カリウムが多いから」ときのこ類を取りすぎると、きのこ類はセシウムを吸収する性質があるので逆効果という場合もある。カリウムは意識しないでも欠乏するようなものではない。食事は管理されたものを、普通にバランスよく摂取するのがよい。