原発・電力会社のマスコミ買収の典型として3月25日の田原総一郎「朝まで生テレビ」が話題になっている。東電の人間と御用学者を集めて、賢そうな原発推進派の評論家や芸能人たちに、「放射性物質が実際より怖いと思われていることが問題」「今回の原子力の問題でも、死者が出ましたか?」とまで言わせている。出演を持ちかけられた評論家に提示されたギャラは500万円だという。まるでファオスト博士に話をもちかけたメフィストフェレスだ。
原発・電力業界のマスコミ対策資金は年間2000億円に迫る。東電は、TBS、フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日各局のニュース番組、読売・朝日・毎日新聞にとっても大広告主となっている。東電・経済産業省の許可が出たケース以外を彼らは報道しない。原発を推進してきた政府のコントロール下にあるNHKは言うまでもない。
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/1_6.html
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/post_758.html
http://www.youtube.com/watch?v=zR9YoSB9-po
真実を知りたければ、もうTVや新聞など見ないことだ。少なくとも、大スポンサーになっている企業についての真実を、各テレビ・ニュースや各新聞報道に探すことは無駄である。
「まいないはこれを贈る人の目には幸運の玉のようだ、
その向かう所、どこでも彼は栄える。」箴言17:8
<追記>東電はおわびコマーシャルを始めたそうだ。だが、おわびコマーシャルに莫大な資金を投入すれば、またもマスコミは東電へのご機嫌取りニュースしか流さなくなってしまうだろう。そんな経済的余裕があるなら、そして、ほんとうに申し訳ないと思っているならば、一通りお詫びが終わったら、さっさと広告はやめて、福島第一原発で迷惑をかけている方たち、危険な最前線で働く下請け作業員への補償にこそその資金をまわしたほうがよい。