苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

KGKの学生たちの来訪

 9日、松原湖バイブルキャンプでの春期学校をするということで、KGKの学生たち6人と田中主事が下見に来られた。湖が全面結氷して、その上を走り回ることができたのに感激していた。
 自己紹介をお願いしたら、「どこそこ大学、どこそこ教会のだれそれ。」と答えるので、「何を勉強しているんですか?学部学科は?」と質問しなおした。それぞれ国際教養学科、建築学科、社会学科、哲学科、英国文化学科、法律学科、そして社会福祉学科で学んでいるという面々だった。どこそこ大学といったことを聞いても、その人のことはほとんどなにもわかりはしない。学部学科を訊きたいのは、その人の関心事からその人柄を知る手がかりとなると思うからである。もしその人がその学問に打ち込んでいるならば、だが。
 その中の一人に横顔が草磲 剛くんにそっくりの青年がいた。聞けば、神学生時代の同期の息子さんである。彼のお父さん、お母さんは、東南アジアの島のジャングルの首狩族の部落にはいって、人々から聞き取り調査から始めて、言語を分析し、分析した言語にふさわしい文字を作り、辞書を作り、同時に文字教育をして、聖書翻訳をしていくという気が遠くなるような尊い仕事をしてきた聖書翻訳宣教師である。お二人の息子である彼はそういう島で育って、今は日本の大学で学んでいる。これからどういう道に歩んで行かれるのだろう。楽しみなことだ。
 この春期学校では、学生たちといっしょにアブラハムの生涯を味わいたいと思っている。神はジグラッドそびえるメソポタミア都市国家ウルでアブラムという原石を見つけ出し、数々の試練をもってこれを丹念に削り、磨き上げ、ついに「わが友アブラハム」というところにまで仕上げて行かれた。なぜ、主は彼を特に「わが友」とお呼びになったのか?


  全面結氷した猪名湖(松原湖のひとつ)