苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

バイブルワークスの文法検索

 4年ほど前、ずーっと前から憧れていたBibleWorks(以下BW)というソフトを、清水の舞台から飛び降りるつもりで手に入れた。その結果、宝の持ち腐れになっていた。それが恥ずかしくて、BWを持っていることも誰にも言わなかった。私のことを「べんじょ先生」と呼ぶ面倒見のいい先輩の先生にも。それで、今日にいたるまで、日常的に使っているのは、その前から使っていた、ネット無料公開のISA2 Basicというものである。軽くてシンプルなのである。
 だが、今回、ヨハネ福音書と第一ヨハネ冒頭を読んでいて、どうしても複数語の文法検索という機能を使いたくなって、だれかBWに長けた人が教えてくれないかと思って、神学校の友人に聞いたら、「ぼくもぼくの周りもほとんどMac派だけれど・・・」と言いながら、知り合いのY牧師を紹介してくれた。湘南方面の教会に仕えるY牧師は若手でバイブルワークスの使い手だそうである。
 翌日、Y先生がご親切にお電話をくださった。せっかく教えていただいた文法検索のやりかたを忘れないために、ここにメモしておく。調べるサンプルは、ギリシャ語聖書で、<eimi meta〜(be with〜)>がどのような場所に用いられているかを調べる場合、しかも、eimiがさまざまな語形変化をしている場合である。

1.BWを立ち上げる。
2.ESCキーを押す。すると、コマンドラインにカーソルが移動する。(もちろんマウスでカーソルを移動してもよい。ただ、レイアウトによってコマンドラインの位置があちこちにあるので、コマンドラインがどこにあるか分からなかったほど無知な私の場合。)
3.コマンドラインに、<GNM。eimiスペースmeta>と打ち込む。句点キーは「これから原語で打ちますよ」というサインである。句点キーを押さないとローマ字で入力されてしまう。
4.エンターキーをポンと押す。
5.おお!ずらりとさまざまに語形変化したの用例が現われた。
*なおテキストの中で特定に変化した形のままでの検索は、GNMの代わりにGNTとする。またヘブル語の場合は、WTMとWTTを用いる。

 お目にかかってお話したこともないY先生が懇切に教えてくださったことに感謝。バイブルワークスの検索機能もすばらしいが、クリスチャンの出会いと交わりはさらにすばらしい。