カラマツ林の山道
ふと足元を見ると
小さなスミレの花が咲いていた
なんと清楚な
おまえはだれに見せようと
そんなふうに咲いているの
だれも見る人もないまま
終りのときを迎えるかもしれないのに
ああ おまえは人の目にでなく天の父に向かって
咲いているんだね
だから そんなに清く 美しいのか
人も もしいっさいの虚栄から解放されて
御父だけを見上げて生きることができたなら
スミレのような花を咲かせることができるのだろうに
「あなたは、施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい。
あなたの施しが隠れているためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、
あなたに報いてくださいます。」マタイ6章3,4節